暮らすように旅するオーストラリア・パース#2 旅の宿 5つ星ホテルからドミトリー部屋まで

オーストラリア

オーストラリア・西部パースを中心に暮らすように旅する10日ほどの夏休み。旅の思い出を左右する宿泊先は、5ツ星ホテルからホステルのドミトリー部屋まで、様々なスタイルの宿に泊まる。

それぞれの宿泊先でのステイの様子をピックアップして紹介。

ザ・リッツ・カールトン・パースで極上のリラックス

リッツカールトン・パース

マニラからパースまでは直行便で移動。学生の頃ならば、旅先に着いたら、荷物をホステルかロッカーにでも預けて、すぐにでも街歩きをスタートさせていた。今でも旅への好奇心は衰えていないが、体力の低下は否めない。

駐在先のマニラとパースには時差はないものの、深夜便での移動ということで、到着後は、1、2日間、ホテルでゆっくり休みながら旅をスタートさせよう。

ホテルでの滞在が中心となるので、街の象徴的な5ツ星ホテル ザ・リッツ・カールトン・パース に宿泊。無料宿泊券と、マリオットのポイントを活用して2連泊。

早朝にパースに到着するため、事前にアーリーチェックインをリクエスト済。当日の予約状況でリクエストが通るかどうか。5ツ星ホテルということで、それなりの身だしなみがエチケットと思い、チェックイン前に最寄り駅のベンチで、履きなれたスニーカーから、ホテルの雰囲気にマッチするよう、革靴に履き替える。

足元だけでもホテルにふさわしくなるように向かったが、他のオーストラリア人の宿泊客は意外にもジーンズにスニーカーというカジュアルな装い。5ツ星ホテル、ザ・リッツ・カールトンということで気負い過ぎたかもしれない。

肝心のアーリーチェックインは、部屋の準備ができていないという。それまでの間、荷物を預かってもらい、ジムおよびプール/サウナへのアクセスカードキーを受け取って時間を過ごすことに。さすが高級ホテルのサービス。

ザ・リッツ・カールトンのサウナ

サウナとジャグジーからは、スワン川の水辺を眺めることができ、心身ともにリラックス。日本のサウ活ほどのブームはオーストラリアには押し寄せていないのか、利用客もそれほど多くはない。

スパエリアのジャグジー

旅のスタートは、まずは日常の疲れと移動の疲労を取ることからスタート。すっかり、このサウナとジャグジー空間のファンになってしまい、ホテル滞在中は、できる限りサウナを利用する時間を見つけて、存分にこの施設を利用する。

スワン川ビューの客室

客室は、最もベーシックな部屋を予約したが、スワン川ビューの客室にアップグレードされており、支配人からのメッセージカードがテーブルに届けられていた。

客室には浴槽

ザ・リッツカールトンを選択した1つの理由としては、客室に浴槽が備え付けられているところ。ホテルのサウナ・ジャグジーもさることながら、客室の浴槽でゆっくりとお風呂につかれるのは何にも代えがたい。

お風呂上りのリラックスした体を包んでくれるのは、Frette の高級バスローブ あまりの肌触りのよさに感動。ザ・リッツ・カールトンのオンラインショップでも販売されている。

アメニティはフランスの高級香水ブランド・Dyptique

冬の季節らしく雨に見舞われたパース。外出が億劫になってしまったが、ザ・リッツ・カールトン滞在中は、その天気には逆らわず、ホテルステイでリラックス。むしろ雨に感謝するくらい。

靴磨きサービス

ホテルのサービスで最も価値があると思うのが、靴磨きサービス。旅をしている間でも、きちんと磨かれた靴で街歩きができると、それだけでも気分が上がる。

刑務所を改装したホステル

旅のプランニングでも紹介したように、今回のパース旅行の目的の1つが刑務所を改装したホステル・YHA フリーマントル刑務所に滞在すること。

パースから電車で30分ほどのフリーマントル。かつでイギリスからの囚人によって建てられたフリーマントル刑務所は、オーストラリア内の他の史跡と共に、「オーストラリアの囚人遺跡群」として2010年にユネスコの世界遺産に登録された。

日本でも旧奈良監獄を星のやがラグジュアリーホテルに改装するなど、刑務所の施設が、観光資源として見直されている。フリーマントル刑務所はさらに、世界遺産ともあって、そこの宿泊するだけでも特別な体験。さらに、ドミトリーを選択して、刑務所の雰囲気を体感する。

フリーマントル刑務所ホステルのドミトリー

4人、6人部屋という選択肢があったが、前者をチョイス。1泊5,000円ほどと決して安くはない宿泊施設。ザ・リッツ・カールトンの5つ星からホステルのドミトリーと、両極端なステイ先の選択だが、さまざまなスタイルを楽しむのも旅の醍醐味。

ドミトリーの部屋を開けると、すでに先人が滞在している模様で、外出中なのか、荷物だけが残されていた。そのバックパックから、長期旅行者であることがすぐに読み取れた。

そのせいだろうか、独特な臭いがドミトリー部屋に漂う。学生時代の体育会系の部室を想起させる。後に判明するのだが、米国人の旅人で、定年退職後、1年以上も世界中を巡っているそうだ。

入り口のドアと反対の中庭に抜ける扉は、開閉禁止となっていたが、あまりの臭いが室内に充満して、鼻を突くほどだったので、ごみ箱をドアストッパー代わりにして入り口のドアを開けたままにし、開閉禁止の扉も開けて換気。

淀んだ空気は少しは入れ替わったような気もしたが、やはり臭いは染みついている。ホステル近くのドラッグストアでエッセンシャルオイルを購入して、米国人おじさんのベッドにも香りを振りかける。

冬のパースは、観光のオフピークなのか、4人部屋のドミトリーは2人だけ。米国人のおじさんは、話をするととても感じのよい方で、長い旅の中で、日本には何度も訪れたことがあり、パースの後は、東北地方に向かうというくらい、日本びいきもあって、会話が弾む。

好印象を残してくれたおじさん、就寝中のいびきは豪雨のような騒音。あまりの音の大きさに目が覚めてしまい、耳栓をして二度寝。ドミトリー部屋ステイの宿命である、同部屋の旅人に睡眠を妨害されるというのをすっかり忘れて、事前のアイマスク・耳栓の対策ができていなかった。

ホステルには、キッチン、共有スペースもあり、自炊や団らんもできる。長期滞在はお断りとなっていたが、ワーホリで働いている人達の短期滞在の住居にもなっているようで、キッチンの冷蔵庫は、彼らの食料が詰め込まれたエコバックで溢れている。

ニュージーランドでも同じような光景に遭遇したが、住処が見つかるまでのつなぎの手段なのか、あるいは短期の仕事のための宿泊なのだろうか。

久しぶりのドミトリー部屋滞在は、快適とはいかなかったものの、世界遺産の刑務所の雰囲気を味わうのには十分な環境。今回のパース旅の目的を1つクリア。

ロットネスト島のホテル滞在は吉

フリーマントルからフェリーで30分ほど西に浮かぶロットネスト島。日帰りトリップでも十分に楽しめるが、朝の静かな雰囲気も味わいたいと思い、島で1泊する計画を立てた。

島の規模からすれば、それなりに宿泊施設は整備されているとはいえ、格安ホテルは存在せず。フェリー乗り場から徒歩圏内の Samphire Rottnest を予約。1泊287.5オーストラリアドル(=約31,500円)。旅のプランニングでは、ロットネスト島をサイクリングで一周するつもりだったので、ホテル内で過ごすであろう時間を考慮すると、予約段階では少々、贅沢な気もした。

しかし、ロットネスト島に向かう当日、島の天気は大荒れ。フェリーの運航には支障は出なかったものの、とてもサイクリングを楽しめる天候ではなかった。

ホテルのラウンジ

チェックインまでは、ホテル内のラウンジ内で過ごすことができ、雨で気温が下がった室内。暖炉に火が入れられ、パチパチと火鉢が立てる音に癒される。

午後2時からのチェックインは、事前に部屋の準備が整い、午前中にチェックインさせてくれた。

部屋にはバルコニーも付いていたが、あいにくの雨で外の空間には出られず。

客室のドリンクバー

天気が少しでも回復すれば、サイクリングは無理でも、散歩くらいできればと願っていたが、この日は雨が止むどころか、風の音が鳴り響くくらいの悪天候が終日続いた。

島の散策に出かけられなかった分、ホテルステイを存分に味わう。読書にふけったり、映画を観たり。ホテルを予約した段階では、宿泊費が少し大きな出費のように感じたが、雨の日のロットネスト島を快適に過ごせさせてくれた空間。島に1泊すること、そしてこのホテルの選択は吉となった。

チェックアウト時間も1時間延ばしてくれた上、フェリー出発時間直前まで、ホテルのラウンジで過ごせるようにアクセスカードを手渡してくれ、最後の最後までスタッフのご厚意、おもてなしが光ったホテル。

レンタカー旅には駐車場のあるホテルが条件

ホテルの廊下

ロットネスト島から戻ってきた後、パースに戻る前に、フリーマントルを拠点にしてレンタカーを借りて、少し離れた観光地を巡る。

よって、ホテルの条件は駐車場があること。その上、ホテルステイが目的ではないので、1泊1万円台を予算にして検索したところ、「The Wray Hotel」がヒット。

2泊で宿泊は約24,000円ほどと予算内に収まる。フリーマントルの中心地からは少し離れてはいるロケーションで、ホテルとバーが併設されており、その駐車場も兼ねているせいか、車を置くスペースは全く問題なし。

天井の高さが感じられる客室

高級ホテルではないが、客室はそれなりの清潔感。天井が高く、狭苦しさを感じないのが好ポイント。

予約した際は、駐車場の有無ばかりに気を取られ、他の細部に注意を払っていなかったが、シャワー・トイレは共用だった。

このホテルに宿泊した時点で、旅行も1週間ほどが過ぎて、そろそろ洗濯をしたいタイミングだったが、ホテルの洗濯機が故障して使えなかったのは痛手。

ホテルの客室は2階にあり、1階はバーで、観光客より地元の人が集まるような場所だが、騒音は全く気にならず。

荷物を置いて、終日、旅を楽しむ際にはリーズナブルなステイ先としてはおススメ。

民泊でアットホームな雰囲気のステイ

Airbnbのキッチン

旅の終盤、最後の2日間は Airbnb を利用。オーストラリア・パース旅をして1週間ほど経ってくると、毎食の外食に胃が疲れ始める。おまけに、フィリピンに戻る帰りの便は、午前8時台の出発ということで、最終日は宿泊先でゆっくり過ごすことはできず、早朝に宿を後にしなければならない。

こうした点を考慮すれば、お値段もリーズナブルな Airbnb が最も賢明な選択。

ホストが居住するアパートの一室に滞在させてもらう部屋。事前のメッセージのやり取りもスムーズで、入室も難なく完了。

ホテルかと思うくらいに整理整頓された室内に、洗濯や料理をするのが少し憚られたが、ご自由にどうぞというホストの言葉に甘えて、Airbnb 到着後早々に、直前のホテルでできなかった洗濯を済ませる。

さらにオージービーフのステーキを食べるというミッションを完了すべく、キッチンで料理をさせてもらう。文字通り、自宅にいるかのようなリラックスした雰囲気でパース滞在の最後の時間を送る。

パースの街そのものがコンパクトなため、お手頃な宿泊費の Airbnb でも、街の中心地までは徒歩圏内のロケーションで便利。

10日ほどのパースを中心とした西オーストラリア旅行では、その日の旅の目的に応じて、5ツ星ホテルからホステルのドミトリー、トイレ・シャワー共有のホテル、Airbnbと様々なタイプの宿にステイして、旅をより快適にすることができた。

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