フィリンピンの食文化に触れる 馴染みの食材からマイブームまで3選

フィリピン

東南アジアのグルメと言えば、タイならグリーンカレー、トムヤムクン、パッタイ、ベトナムはフォー、バインミー、生春巻きと様々なメニューが頭に浮かんでくる一方、フィリンピン料理と聞いてぱっと思いつくものは正直なところない。

フィリンピン人ネットワークが世界中に広がる一方、そのグルメの認知度はタイやベトナム料理とは大きく水をあけられているのが個人的な印象。

正直なところ、マニラに赴任するまではフィリピンと言えばバナナくらいしかイメージできなかった。駐在生活の中で、食生活に欠かせなくなったフィリンピンの食材を紹介する話。

スーパーフード・モリンガとの対面

モリンガ

パプアニューギニアに駐在していた際、同僚から教えられたスーパーフードの1つがモリンガ。「健康に良い」という謳い文句には弱く、これまでパウダー状の製品を購入し、ヨーグルトなどに混ぜて食生活に取り入れていた。

ある日、フィリンピン人の同僚との会話で朝ごはんに何を食べるか?という話になり、ヨーグルトにモリンガパウダーを混ぜていると説明すると、パウダーを使わなくてもフィリンピンではモリンガそのものが簡単に手に入ると教えられる。

タガログ語では「マルンガイ(Malunggay)」と呼ばれれ、試しに市場で尋ねると、どさっと小さな丸みを帯びた葉っぱのモリンガっが登場。

数年間、緑色のパウダー状の製品しか見たことがなかったので、ついにスーパーフードの本来の姿と対面したことに興奮してしまう。

同僚によれば、茎の部分は固いので、あまり食べられることはなく、葉っぱの部分をもぎ取り、スープなどに入れるのがフィリンピンでの一般的なモリンガの調理方法らしい。

スープに加えられたモリンガ

早速、スープに青々しいモリンガを投入。見た目の色鮮やかさとは裏腹に、味はそれほど強くなく、料理の味わいのアクセントというよりは、彩りおよび栄養面での役割のほうが大きい。

新鮮なモリンガが手に入るフィリンピン。パウダー状のモリンガとはしばらくおさらばして、青々としたモリンガの葉をスープに加える食生活を楽しむ。

フィリンピンでは定番のナタデココ

瓶詰めで販売されているナタデココ

小学生か中学生だった頃だろうか。日本で大ブームとなったナタデココ。実はフィリピンがその発祥。

これまで「ナタデココ」と1つの単語として認識していたが、スペイン語で「Nata de Coco」-つまり、ココナッツの皮膜という意味。

フィリンピンに来てようやくナタデココがココナッツ由来ということに気づかされる。

その製造方法は、ココナッツ果汁を発酵させるというもの。日本でも近年ブームの発酵食品の仲間ということになる。

スーパーのナタデココ売り場

ナタデココ発祥の地、フィリンピンということもあり、スーパーマーケットには専用の陳列棚が展開されているほど。ここまで一度に多くのナタデココを目にしたことはこれまでになかった。

シロップ漬けされた瓶詰め商品が一般的で、その甘ったるさは注意が必要かもしれない。一度、水でシロップを洗い流して、ヨーグルトやアイスクリームに加えて、食感のアクセントを楽しむ。

マイブームのウベ

ウベケーキ

フィリンピンスイーツを見ていると、時折、鮮やかな紫色のデザートが目を引く。いくら何でもこれほど鮮やかな着色料はいただけないと思っていると、人工的な色付けではなく、ウベと呼ばれる紅山芋が原料のようだ。

サツマイモの仲間と思いきや、ウベはヤムイモに分類される。

味はそれほど強くないので、芋々しさはスイーツには感じられず、見た目の色鮮やかさが主役の座を奪っている。

ウベケーキも去ることながら、フィリンピンスイーツの代表格、ハロハロにトッピングされるウベアイスクリームが、ウベスイーツのハイライトかもしれない。

ウベアイスがトッピングされたハロハロ

ウベアイスがなければハロハロではない!と言わんばかりに、その色目でハロハロを完成形に仕上げる。

スイーツで口にすることの多いウベ。フィリンピンの甘さのレベルには注意が必要だが、ウベにはアントシアニンも含まれていてスーパーフードでもある。甘さに罪悪感を覚えるときは、スーパーフードとしてウベを堪能していると言い訳を聞かせる。

マニラに赴任するまでは無知だったフィリンピンの食生活。駐在生活の中で食生活に取り入れるようになった、モリンガ、ナタデココ、ウベの3選をピックアップ。この先も、新たな食材が食生活に加われば随時、レポートしていこう。

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