生粋の旅人であるはずが、マニラに赴任後、何度か連休があったにも関わらず、出不精に陥る。このままでは一度もフィリピン国内旅行を経験しないまま駐在生活を終えてしまうのではという危機感すら覚え、ようやく重い腰を上げる。
海か山かと問われると、前者を選択するが、以前のブログ記事の「コメなくしてはフィリンピンの食事は始まらない」で紹介したように、旅を通してフィリピンのコメ文化に触れてみようと企てる。美しいビーチリゾートは次回以降に取っておき、世界遺産にも登録されているコルディリエーラの棚田を目的地に設定。
マニラからの移動手段はバスのみ。久しぶりに苦手な深夜バスに搭乗して、棚田の玄関口となる街・バナウエ(BANAUE)を目指す。
オンライン予約・事前座席指定も可能
マニラから北へ約400キロのバナウエまで深夜バスで移動。いくつか運行会社があるなか、OHAYAMIという会社を選択。
フェイスブックからインスタへと潮流がシフトしたのかと思いきや、フィリピンではまだまだフェイスブックが健在。バスチケットもフェイスブックページから予約。
オンライン決済、事前の座席指定もでき、想像よりテクノロジーが進歩している印象。午後10時の便はすでに満席のため、次便の午後11時マニラ発、バナウエに翌朝8時到着の便を選択。携帯のSMSに予約番号を記したメッセージが送られてきて、手続き完了。

出発当日、45分前にターミナルに到着。待合室らしき場所はなく、バスが停車している脇に椅子が並べてあり、どうやらここで待機するようだ。
その前に、SMSで送られてきたメッセージを発券所で提示。フェイスブックページからの予約・支払いが機能しているのか定かではなかったが、無事に座席の確保・決済までされている模様。

紙の乗車券に出発時刻と座席番号が記入され、パンチで穴を開けていく。ノスタルジックな切符。
目的地バナウエ行きのバスはまだ到着していないようで、椅子に腰かけて待機。
バナウエと書かれたバスが到着し、どうやらこれが午後11時発の便のようだ。早速車内に乗り込む。
決して真新しい近代的なシートとはいかないが、一晩ならなんとか耐えられそう。想像していたより、シートピッチは狭くない。


出発時間が近づくにつれ、次々と乗客が乗り込んできて、いつの間にか補助席まで満員御礼の状態。
防寒対策は万全に‼

長距離の移動に加え、フィリピンのバス旅の難点は車内の空調温度。今回が初めてのバス旅だったが、同僚や友人からは車内は極寒との事前情報を得ていたため、自宅から持参したブランケットに身を包んで防寒対策。
何年振りか思い出せないくらいの夜行バスの旅。快適に寝て過ごせるように、ブランケットの他、アイマスク、耳栓を装着。
道路状況も予想よりは整備されていたせいか、あまり大きな揺れもなく、出発してすぐに眠りに落ちる。

目を覚ましたら、アリタオ(Aritao)のサービスエリアのような場所でトイレ休憩のために停車していた。時刻は午前4時30分前。出発してから5時間ほど熟睡していた計算になる。
夜行バスでいつも悩まされる足の浮腫みもそれほど症状は出ておらず、いまのところ快適。
乗客の中には、サービスエリアで食事を取っている方もいたが、トイレを済ませてさっさと座席に戻り、睡眠の続きに入る。
次に目を覚ました時は、すでにバナウエに到着していた。
バスを降りるや、バイクタクシーの呼び込み。観光地に来たことを実感させられる。まずは、バスのターミナルで環境税のようなものを支払う。50ペソ(=約135円)

ひとまず、ホテルまで目指す。ふと、オンラインで予約した際に、バスターミナルまでの距離を全く考慮していなかったことに気づく。決して歩けそうな距離ではないので、タクシーを利用。
料金の事前交渉をすると、すでにこのEnviromental feeならぬ料金を50ペソ払ったのでタクシー代は無料という。
そんなおいしい話はあるのか?しかし、ホテルに到着しても運転手は料金を請求することはなかったので、代わりにチップとして100ペソ(=約270円)を支払う。
いよいよ世界遺産コルディリェーラの棚田の散策からフィリピンの国内旅がスタート。
