2026年最大のスポーツイベントは何といってもFIFAワールドカップ。日本代表の予選リーグでの活躍に、盛り上がりも日に日に高まる。
世界的な熱狂とは無縁なのがフィリンピン。なにせスポーツとしてのサッカーの人気はいはまひとつ。この国では、バスケットボールが一番人気。
FIFAワールドカップに先駆けて実施されたNBAファイナルは、街中のいたるところで、携帯電話の画面で試合を観戦する人たちを見かけた一方、サッカーに関しては話題にすら上がらず、ガラパゴス状態。オフィスでサッカーの話をするのは、自国が出場するスタッフだけで、フィリンピン人の同僚は、どこ吹く風。
前置きが長くなったが、FIFAワールドカップと同時に、マニラでバレーボールの国際大会・ネーションズリーグの試合が実施されることになり、せっかくの機会なので、日本代表を応援しに行くことに。
試合直前まで販売されないチケット
ネーションズリーグのサイトをチェックすると、フィリンピンでは女子の試合が実施されるようで、日本代表の試合は3試合組まれることになった。
世界各地で実施されるネーションズリーグは、それぞれの開催国ごとにチケットが販売されていたが、1カ月ほど前になっても、フィリピンの開催分だけ、試合会場も表示されず、オンラインチケットの購入案内すら準備ができていない状態。
駐在生活で出会ったフィリピン人のバレーボール仲間に尋ねると、そもそも開催地がマニラかセブ島かすらまだ判明していないという。
イベントの1カ月前というのに何とも悠長な…。フィリピンのバレーボール協会に知り合いがいるので、チケットが入手できたら融通してもらうことで口約束。
1週間前にオンライン購入
FIFAワールドカップや仕事に追われる中、ネーションズリーグはすっかり頭の片隅に。試合実施予定日の1週間前に思い出したかのようにサイトをチェックすると、マニラでの開催が正式に決定し、チケットのオンライン販売が既に始まっていた。
最も観戦したかった日本vsイタリア戦のチケットは売り切れていたため、その前日の米国vsイタリア、日本vsドミニカ共和国の試合のチケットを SM ticket のサイトから購入。
上述の友人からも別の日のチケットを1枚融通できるとの連絡を受けたが、その日は平日で仕事に都合が付けられず断念。
いざ日本代表の応援へ!
バレーボール・ネーションリーグ試合観戦当日。体調はいまいちすぐれなかったが、アリーナの中では座って応援するだけなので、どうにかなるだろうとタクシーで試合会場まで向かう。
タクシーの車内でふと、オンラインで購入したチケットがまだメールの受信箱に埋もれていることに気が付くとともに、妙に嫌な予感がした。
SM Tickets からのメールに添付されたファイルを開いて目を通すと、チケットと思い込んでいた添付ファイルは、チケットとの引換券のようだ。

説明文には、プリントアウトして、SM Ticketsカウンターで紙のチケットと引き換えなければならないと記載されている。
オンラインチケット販売の意味を成していない煩雑な手続き。当日までチェックしていなかった自分自身にも落ち度はあるとはいえ、なんとも面倒。一瞬、観戦をあきらめることも頭をよぎる。
試合会場で引き換えができるかもしれないという淡い期待も抱いたが、ここはフィリンピン。過度な期待は禁物。試合会場に向かう前に何としても、紙のチケットを手に入れなければならない。
タクシー内で、SM Ticketsの窓口を検索。幸い、試合会場に向かう同じ進行方向の先にあるショッピングモール内に窓口があるようだ。
運転手に行先変更の了承を得て、Grabのアプリでショッピングモールに目的地を変更。週末の午後4時前というのにマニラ名物の渋滞にはまり、全く車が進まない。
そうこうしているうちに、観戦したかった米国とイタリアとの試合が始まってしまう。
ようやく渋滞を抜け出しショッピングモールに到着。この広い空間内でSM Ticketsカウンターを探し当てられるか、不安がよぎる。

コンシェルジュカウンターで尋ねると、その場でチケットの手続きができるというではないか。運気が上向いてきた気がする。
しかし、メールの添付ファイルを提示したところ、印刷して署名する必要があると突き返されてしまう。こんなデジタルな時代のオンラインチケット販売で印刷って…と交渉を試みるも、不可能の一点張り。
別のモール内にプリントアウトサービスがあるので、そこで印刷するように提案される。モールの移動ほど疲れるものはない。しかし、徒歩圏内ということで、案内された通りに向かうと、奇跡的に迷わずに到着。まだ運が残っているようだ。

店舗について、ファイルをメールで送信して印刷を依頼。10ペソ(=約27円)少し割高感は否めないが他に選択肢はない。
プリントアウトされたチケット引換券とともに再びコンシェルジュカウンターに戻る。紙を手渡すと、手続きはあっと言う間に済、署名をしたらチケットと引き換え完了。
この手間なしに、オンラインだけで完結するか、同じような憂き目に遭わないように、このコンシェルジュカウンターでプリントアウトできるようにするか、印刷は不要とするか、どうにかならないものか?
ショッピングモールから再びタクシーで試合会場へ。携帯で試合速報をチェックすると、接戦にもつれ込むとみられた試合は米国の一方的な展開で、会場に到着するまでに試合が終了しそうな気配。仕方あるまい。
最大のオチは観戦日の勘違い

楽しみにしていた米国 vs イタリアの試合を見逃し意気消沈。ここは気持ちを切り替えて、日本代表の応援に向けて気持ちを盛り上げる。
しかし、午後5時過ぎに第一試合が終了し、次の日本 vs ドミニカ共和国の第二試合の開始は午後8時。どこかで時間をつぶすことも考えていた際、ふと先ほど発券してもらったチケットに目を通すと、日本 vs チェコになっている。
オンラインチケットの罠にはまった上、チケットに印字されている試合が前日のカードでは…全くフィリンピンは‼ と思っていると、チケットの日にちそのものも前日の日付になっているではないか!
一体どういうことだろうか。
慌ててチケット購入のメールをチェック。すると、どうやら観戦希望の6月20日ではなく前日の19日のチケットを購入していたことが判明。
一瞬、前日のチケットでも試合会場に潜り込めるか試そうという考えが頭をよぎったが、それにも増して、疲労がどっと押し寄せる。
前回のブログ記事と同様、運から見放されている気がする。
コンシェルジュカウンターのスタッフも、前日のチケットになっていることに気が付いて教えてくれてもよかったのに。そうすれば、空席があればその場で当日のチケットを購入できたかもしれないのに…。
一体どうしてこんなオチになってしまったのか。仮説としては、チケットをウェブサイトでチェックしたのが6月12日。この日はフィリピンの独立記念日の祝日。金曜日だったが、仕事が休みということもあり、頭のどこかで土曜日と勘違いし、1週間後の試合観戦希望日が19日と思い込んだ可能性が高い。
自らのケアレスミスとは言え、ついていない一日に、無駄にタクシーの移動費だけがかかってしまった。
