JAL羽田~伊丹/JL130 からANA / NH98 振り替えエコノミークラス搭乗記

フライト

フィリピンの三連休を利用した週末弾丸の一時帰国は、家族や友人との時間、日本での買い出し、事務手続き等々を済ませるとあっという間に時間が過ぎ、マニラへ戻る日を迎える。

往路はJALのエコノミークラスを利用した一方、復路は、羽田からマニラ区間はビジネスクラスを選択。深夜便となるため、月曜日の早朝にマニラに到着し、弾丸旅らしく、そのまま荷物を自宅に置いて仕事に向かう予定ということで、機内で十分に睡眠を確保できるようにビジネスクラスを利用する。

まずは、伊丹から羽田に向かうJL130便に搭乗するはずが、まさかの欠航となり、思わぬハプニングが待ち受けていた。

自動手荷物預け機でスムーズにチェックイン

自動手荷物預け機

伊丹空港のチェックインカウンターは自動手荷物預け機が導入されており、搭乗券を発券し、荷物タグをプリントアウトして、荷物に取り付ける。

搭乗券

後は、自動手荷物預け機に乗せれば完了。AIが日々進化する世の中において、空港でも人が関わる仕事に自動化の波が押し寄せていることを実感させられる。

優しい味わいの京出汁が効いた稲荷寿司とお蕎麦

保安検査を通過したら、「京出汁おいなり釣狐」が目に飛び込んできた。フィリピンに戻ったら関西の薄味のご飯もしばらくお預けとなるので、ラウンジに向かうまでに食事を済ませる。

薄味の優しい味わいが体にしみこんでいく。この絶妙な味加減は海外ではなかなか味わえないのが実情。出国前に味わうことができ大満足。

胃を満たしたら、JALのサクララウンジへ。ラウンジの様子はこちらの記事を参照。ラウンジでくつろぎながら搭乗までの時間を優雅に過ごす、はずだった…。

搭乗手続き中断からフライト欠航に

搭乗する便は伊丹空港を午後6時25分発のJL130便。

時間にはまだ余裕があったので、ラウンジをレポートするために、写真を撮ったり、コーヒーを飲んだりしてリラックスしていた。

ふと、フライトステータスを示す掲示板に目を向けると、130便は搭乗手続き中断となっている。その後の後続便の羽田行きには、そのようなステータスは表示されていない。

出発時刻まで30分近くに迫った時点でも、表示は変わらず、JL130便に搭乗するとみられる乗客の一部はラウンジから退出していった。

ラウンジのスタッフに確認すると、午後6時30分に最新の運行状況に関するお知らせのアナウンスが入る予定だが、新幹線への振り替え希望の場合は、対応が可能という。

預け入れ荷物にスーツケース2個、さらに機内持ち込みのキャリーケース1個、3つの荷物と共に新幹線で移動するのは現実的ではなく、振り替え移動よりも運行状況のアップデートを待つ選択を取る。

午後6時30分、事前の予告通り、運行状況に関するアナウンスが入り、JL130便は欠航となることが通知された。

一瞬、事態が吞み込めなかったが、「羽田からマニラ便に間に合うのか?」「さらに火曜日からはフィリピン国内で出張の予定があり、なんとしても月曜日にはマニラに戻らなければならない」という思いが頭をよぎり、パニック状態に陥りそうになる。

しかし、気が動転している場合ではない。一刻も早く搭乗エリアから抜けてチェックインカウンターに向かわないといけない。

同じ便に搭乗する予定だった乗客たちの流れに追随しながらも、駆け足で我先にチェックインカウンターに向かう。

JALグローバルクラブにはすでに長蛇の列が形成されていた一方、ファーストクラスのカウンターには乗客の姿はなし。JALのステータスは持ち合わせていないが、搭乗券を提示して、このカウンターで手続きしてもらえるか問い合わせると、対応してもらえるという。

羽田到着後、マニラ行きの国際線に乗り換える必要があり、何としても当日中に羽田に到着したい旨を必死の形相でグラウンドスタッフに伝える。

返答は、新幹線で東京に到着後、羽田に向かう振り替え移動。隣のカウンターで対応中の別の乗客は、この振り替え案に同意し、手続きを進めている。

しかし、問題は20キロ近い預け入れ荷物が2個、さらに機内持ち込みのキャリーケース1個と、この荷物を抱えて新幹線での移動は現実的ではない。荷物の事情を説明するも、代替え案は提示されず、新幹線での振り替えを引き続き案内される。

ここで引き下がってはならない。キャンセルとなった搭乗予定便の後には、もう2便、伊丹から羽田行の便が控えている。それらの便は予定通り運行される見通し。預け入れ荷物を後続便で輸送してもらい、身軽な状態で新幹線の振り替え移動を逆提案。個人的には、切羽詰まった状況でなかなかのアイデアが湧いたものだと自画自賛したが、飛行機に搭乗しない乗客の荷物を預かり輸送することはできないと即棄却。

フライトがキャンセルになったのは、悪天候などではなくJAL側のオペレーションの問題。通常のオペレーションでは認められない措置でも、例外的に認める柔軟性があってしかりとも考え、少し粘る。

規則に縛られる日本から離れて海外駐在をしていると、交渉次第で何か別の案が引き出せるのではないかと妙な期待値を上げてしまう。

しかし、あえなくこの案は通らず。次に示されたのは、後続の2便は予約の段階で満席状態だが、キャンセル待ちをする方法。しかし、搭乗できる保証は全くなし。次便については、JAL側からマイルや協力金の申し出があれば、席を譲ってくれる乗客が現れるかもしれない。逆に、伊丹発の最終便は、当日に東京に向かいたい乗客が大半なので、キャンセルが生まれる可能性は低いだろう。そうなると、次便のキャンセルに賭けるのみ。少しリスクが高すぎる。

別のカウンターで対応してもらっている他の乗客の様子も伺うと、ANAの伊丹発、羽田行の便や、関空から羽田行の便を検索しているケースもあるようだ。

緊迫した状況だが、意外と冷静に周囲の状況を見渡すことができ、グラウンドスタッフに、伊丹発のANA便か、関空発の便をチェックしてもらう。残念ながら伊丹発の便は確保できず、JALの関空発の羽田行きは空席が見つかったという。

早速、そちらの便に振り替えを依頼。同時に、伊丹から関空までの移動をチェックすると、両空港間を運航するバスは次便は20時台で、このバスではJALの振り替え便に間に合わない。

当然ながら上述のように荷物を抱えて電車では移動できない。タクシーで移動の場合は、自己負担になると告げられるが、もはやそんなことはどうでもいい。何としても、羽田について、マニラ行の深夜便に搭乗しなければならないのだ。

必死のパッチ状態に陥っている傍らで、週末のゴルフ帰りの乗客は、「参ったな~」といいながら、余裕の表情で、翌日の便に振り替えてもらい、この日は大阪に1泊する措置を受け入れていた。

人は人。とにかく、羽田に着かなければ。何とか代替え案は見つかったが、今度は時間との闘い。関空発、羽田行の便は午後9時出発。

午後6時30分に欠航が判明し、猛ダッシュでJALのカウンターに来たが、いろいろやり取りしているうちにすでに午後7時を回っている。伊丹から関空までの距離を考慮しても事態は一刻を争う局面に入る。

預け入れしていた荷物を引き出してもらい、関空発のJALの振り替え便を確定しようとした瞬間、係員から案内しようとした便は他の乗客に予約され、満席になったという信じられないお知らせ。

グラウンドスタッフを怒鳴りつけたところで、事態が好転するわけでもない。荷物を引き出す前に、予約を押さえておいてくれよ!と心の中で叫ぶ。

次なる代替え案?係員も若干、パニック状態に陥っているように見受けられ、こちらから関空発のANA便のチェックを依頼すると、空席が1席見つかったという。確認したいことは山ほどあったが、ひとまず予約してもらう。

座席が確保できた段階で、関空まで移動して間に合わなかったときの措置、関空までの移動方法等、質問。 

間に合わなかった場合は、関空のJAL窓口で再度対応してもらえるという。関空までの移動は、JALがタクシーを手配し、料金はJAL側の負担ということになった。

時間が迫っているので、別の係員の案内で、手配したタクシーまで誘導してもらう。しかし、待てどもタクシーが一向に来ない。午後7時30分までに出発しないと、関空発の便に間に合いそうもないのに、なかなかタクシーが現れず。おまけに誘導してくれたスタッフは、社内連絡用のインカムをつけておらず、誰とも連絡を取れる状態ではなく、ただ待ちぼうけ。

JALから提供された関空までのタクシーチケット

辺りを見渡すと、指定されたローソン前から20-30メートル先に停車するタクシーの姿。急いでスタッフに確認を依頼し、送迎車であることが判明し、荷物を急いで車に乗せる。

運転手は、10分ほど前からこの場所で待機していたというではないか。全く。

過ぎたことはもう仕方ない。運転手に事情を説明し、とにかく急いでいることを伝える。車内の時計は午後7時30分を回っていた。

渋滞がなくスムーズにいけば、午後8時30分頃に関空に到着。午後9時発の便の預け入れ荷物の手続きまで何とか間に合うだろうか、ぎりぎりのところ。

タクシーに乗車してしまえば、もはや自力でコントロールできることはないので、流れに身を任せるしかない。幸い、この日は日曜日、その上、天気は雨ということで、交通量は少なめ。

運転手と軽い会話を交わす中で、午後8時30分までには関空に到着したいと願望を伝えると、高速に入るや時速100キロを超えるようなスピード。

これなら何とか間に合いそうという希望が湧くと同時に、あまりのスピードに事故に繋がらないか心配になる。念のため、シートベルトを締める。

短い会話を運転手を交わした後、少しの安堵感からか、どっと疲れが押し寄せ、目を閉じた瞬間に眠りに落ちてしまう。

次に目を覚ました頃には、辺りの景色から大阪の南部に入ったことに気づかされる。地図を携帯でチェックして、予想到着時刻をチェック。午後8時15分頃となっている。

何とか間に合いそうだ。

最後の関空連絡橋は海からの風と、車のスピードの喧嘩で、車体が横転するのではないかと危惧するくらい。携帯の到着予想時刻では、少し時間に余裕が生まれそうなので、運転手にそろそろスピードを緩めてもらっても大丈夫ですと伝える。

午後8時15分、関空に到着。時間に間に合わせてくれた運転手に感謝を述べて、チェックインカウンターへ猛ダッシュ。

ANA新システム移行トラブルでチェックインに手こずる

関空のANAチェックインカウンター

関空発の国内線は、最終便を残すのみとなっているせいか、チェックインカウンターには乗客の姿はほとんど見当たらず。

急いでJALからの振り替え便であることを説明してチェックイン手続き。いつもなら、ANA便の方をよく利用し、スターアライアンスゴールドステータスを保有しているが、週末弾丸の一時帰国のため、日本での滞在時間を最大限にしようとJAL便に浮気してしまったのが良くなかった。

トラブルはもう懲り懲りと思っていたら、ANAの方も、2026年5月に旅客サービスシステムの変更があった影響で、チェックイン手続きがなかなかスムーズにいかない。ここまで来たので、飛行機に搭乗できなくなるということはないだろうが、搭乗口まで猛ダッシュする覚悟はしておかなければならない。

何とか無事に搭乗券が発券され、保安検査へ。チェックインカウンターの閑古鳥状態から一転、乗客の列が目の前に。予想外に時間がとられたが、無事に通過。

ラウンジ KANSAI

スターアライアンスゴールド資格を利用してラウンジに入室できるが、ゆっくりしている時間はない。しかし、せめてラウンジ内のトイレだけでも利用しよう。

搭乗時間が迫る中、国内線エリアのラウンジKANSAI に入室。広さはそれほどないけれど、開放感を感じる空間デザイン。トイレを済ませたらさっさと退出して搭乗口へ。

疲労感に一気に襲われる機内

搭乗待ちの列

搭乗口に到着する頃には、すでに搭乗が開始されており、優先搭乗の乗客は搭乗口から機内へと姿を消していっていた。

ここまで来たらもう大丈夫だろう。とにかく一刻も早く機内に入り、着席したい。

そういえば、本来、搭乗するはずのJAL便ではクラス J に搭乗するはずだったが、ANA便に振り替えられたことで、普通エコノミークラスに。ANAの使用機材はボーイング737-800

機内誌「翼の王国」でANAの世界観を味わう

幸い、エコノミークラスの最前列だったので、足元のスペースは少し広め。午後9時2分、機体がプッシュバックされ、20分後に関空を離陸。

機内誌「翼の王国」で久しぶりにANAの世界観に入り込もうと思ったが、さすがにJAL便の欠航に始まり、伊丹空港から関西国際空港までの移動、時間との闘いですり減った神経、疲れがどっと押し寄せ、離陸とともに眠りに落ちる。

気が付けば最終の着陸態勢に入っており、午後10時16分、無事に羽田空港に到着。

この便に搭乗していたどの乗客よりも、この到着を喜んだに違いない。これで無事に羽田空港からJAL便のマニラ行きに乗り継ぎができそうだ。

喜んだのもの束の間、JALの国際線に乗り継ぐため、一旦荷物を受け取り、ターミナルを移動しなければならないことに気付く。ANAの国内線が到着した羽田空港第1ターミナルから、JAL国際便の出発する第3ターミナルまでの移動。

ターミナル移動バス乗り場

ターミナル移動バス乗り場までは、荷物カートで移動できたので問題はなかったが、バス内に預け入れ荷物2個、手荷物のトローリーケースを運びこむ。結構な重労働。

当然ながら、第3ターミナルに到着したら、今度は荷物をバスから1個1個下ろさなければならない。しかも、この日は運悪く、バスが停車した付近に荷物カートが見当たらず。

JALの方々には、フライト1便の欠航により、乗客にこれほどの負荷がかかっていることをご認識いただきたい。

ANA130マイル加算

予期せぬANA便への振り替え搭乗となったが、関空から羽田までのフライトでは84マイル、ボーナス46マイルを合わせて合計130マイルを加算。プレミアムポイントは168ポイントが付与されていた。

伊丹空港から羽田空港のフライト時間は1時間ほどなので、フライトログとしては、短い記録に終わるはずが、フライトの欠航により、ここまで長いストーリーになるとは。

ここ数年は、フライトのトラブルに巻き込まれていなかったので、このような状況に見舞われたときの対処法を学べる貴重な経験となった。

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