海外駐在生活を立ち上げる段階で困るのは、必要なモノを取り扱っているお店がどこにあるのかがわからないこと。日用品1つ購入するのに、日本であれば何かのついでに済ませられる作業が、海外の場合は一大イベントのようになってしまう。
近年はオンラインショッピングのインフラが整備されたおかげで、海外での生活の立ち上げもずいぶんと楽になった。今回は、フィリピンで初めてオンラインショップを利用した際、商品の受け取りまでに苦労した話。
アマゾンよりLazada
入居したアパートには、幸い浴槽が付いていたが、あいにく風呂栓がうまくはまらず、お湯を張ることができなかった。入浴の習慣があまりないフィリピンで風呂栓を探すのは至難。
食料品の買い物のついでに、スーパー内やその付近を探してみたが見当たらず。同僚に相談すると、オンラインショッピングで探せばすぐに見つかるという。
フィリピンでのオンラインショッピングのプラットフォームはアマゾンより Lazada
早速、風呂栓を検索すると、すぐに商品がヒット。自宅の浴槽とのサイズが合うか、長さに関する商品説明が詳細に記されていないので、念のため、タイプの異なる風呂栓を2つ購入。
どちらも200円前後というお値段だったので、お手頃価格。
商品が届かない
商品を注文してから1週間ほど。目安となる配達日は裕に過ぎていたが、これもフィリピンタイムということで気長に待ち構える。
その間の風呂栓は、ビニール袋に水を入れて栓替わりに。少しずつお風呂のお湯が流れ出していたが、それでもなんとか湯船につかることはできた。もっと快適に入浴するためにも、風呂栓を早く手に入れたい欲望に駆られる。
その欲望とは裏腹に、ネットで注文した商品のことはすっかり頭から消え失せてしまい、ある日突然、「今日、商品の配達に伺う」とのメッセージが届く。
ふと、そもそもこの商品の代金を払ったのか記憶があいまいなことに気付く。再び Lazada のサイトをチェックすると、代引きとなっている。
商品を購入した時は、思いのほか簡単に風呂栓がサイトで見つかったことに興奮して、支払い方法まで細心の注意を払っていなかった。
ともあれ、荷物を受け取るためだけに職場を抜け出すのは憚られるので、商品の代金をコンドミニアムの受付に渡して、荷物の受け取りを依頼。
Lazada のアプリでも、受付から代金を受け取り、荷物に置き配を依頼。これで一件落着かと思いきや、配達日、電話が鳴り、「配達に来たが、どこにいる?」と尋ねられる。
受付を介しての商品代金の支払い&商品の引き渡しを説明。相手は納得したように電話を切ったが、結局その日、仕事帰りに受付に尋ねても商品は届いていなかった。
Lazadaのメッセージには、配達人が商品のパッケージを写真にとって、不在のため商品受け渡しができなかったと書かれていた。
事態をうまくのみ込めなかったが、ひとまず電話。すると、商品の発送業者と配達人は別のようで、商品の発送者は、配達人と連絡を取り、再配達を手配するということで電話が終了。
しかし、同じようなことが2、3度発生し、その都度、電話をしたが、結局商品は到着せず。配達業者が荷物を運ぼうとしている気配はあったが、住所が間違っていたのか?
わすが数百円の商品のために、再配を繰り返していては、効率性が悪すぎる。結局、商品の注文が取り消され、取引が終了。クレジット払いではなかったでの、返金手続きは不要だった上、商品の未配達により違約金のようなものも発生せず。
同じ日に注文した別の風呂栓は、別の業者から発送されたようで、こちらは無事に到着。つまり、住所は間違ってはいなかったということ。1つ目の商品の業者は、うまく機能していないようだった。
ともあれ、風呂栓が到着したので、心置きなくお湯を張れると思いきや、サイズが全く合わず、使い物にならないというオチ。
届かなかった1つ目の商品の方が、フリーサイズのような仕様で、使い物になりそうだったが、商品が届かないのではどうしようもない。
結局、排水口および元からあった風呂栓を心置きなく掃除をしたら、何かがつまっていたせいか、掃除後はうまく風呂栓がはまり、お湯を張れるようになったのが最後のオチ。
数百円とは言え、無駄な出費をしてしまった。何より、配送業者とのやり取りに取られた時間が無駄だったが、フィリピンでのオンラインショップを経験できた上、2つ注文したうち1つは無事に到着したので、50%の確率ということで、それほど悪くはないだろう。
職場での受け取りが一般的?

フィリピンでの苦い初オンラインショップでの買い物の経験をフィリピン人の同僚に話すと、商品の受け取りはローカルにとってもスムーズにいかないことがあるという。
1つの方法として、職場を受け取り場所に指定して、荷物を受け取るという。とはいっても、マニラの金融街のオフィスビルは、小売りの配送業者の入館を認めないところが多く、その代わりに、オンラインショップで注文されたと思われる小包がビルの入り口前に、これでもかと並べられている姿をよく目にする。
商品の配達の知らせを受けたら、ピックアップするようになっているようだ。
今回の経験から、商品の検索、注文までは他の国や、他のプラットフォームと遜色なく、フィリンピンでもオンラインショップが機能していることが分かった。しかし、配送となると、スムーズにいかないケースもあり、忍耐とあきらめも必要になる局面がある。
