カラカス(ベネズエラ)~ ボゴタ (コロンビア) /アビアンカ(AV143)エコノミークラス

フライト

イースター休暇は友人と再会すべく、かつて暮らしていたブラジル・リオデジャネイロへと向かう。ネックとなったのが高騰する航空券。2025年4月時点では、コパ航空、GOLの便はベネズエラ発着便の運行休止中。コパ航空を利用して1,000USD前後でリオデジャネイロへ旅する目論見は外れ、唯一の選択肢はアビアンカ航空を利用してコロンビアの首都ボゴタ経由でリオデジャネイロのルートのみ。しかも航空券の価格3,500USD…。エコノミークラスでこのお値段。次回、いつ南米で仕事をする機会が巡ってくるか不明なので、意を決してブラジルへ。まずはカラカスからボゴタまでの搭乗記。

ベネズエラ名物・長蛇の列

チェックインの長蛇の列

最終地・リオデジャネイロまではカラカスから直行便は運行されていないので、まずはコロンビアの首都ボゴタまで。アビアンカ航空・AV143便はカラカス11時45分発、ボゴタ12時35分着の約1時間40分のフライト。

アビアンカ航空のサイトではオンラインチェックインの手続きは可能だが、搭乗券は表示されないため、いずれにせよ空港で手続きが必要となる。

空港に着くや、目に飛び込むベネズエラ名物の長蛇の列。

行列の最後尾

行列の最後尾に回ると最前列までの距離の遠さに、リオデジャネイロへの旅の興奮は打ち消され、気持ちが萎える。長蛇の列の先には、軍服を着た職員の姿。チェックインの前に、このコントロールを通過しなければならないのがベネズエラの掟。

それにしても長い列。一旦、列から離れて前方へと向かい、航空会社の係員に、スターアライアンスゴールド資格の優先チェックインを利用できないか交渉。すると、あっさりと2つ返事で、軍人のすぐ横に割り込ませてくれた。

身分証をチェックされて終わりかと思えば、目的地、渡航目的等々、質問攻め。どうしてリオデジャネイロに行くのか?ビーチ?ベネズエラにだって素敵なビーチがあるだろうと半ば冗談の尋問に苦笑い。フレンドリーな雰囲気は素晴らしいが、こんなやり取りが繰り広げられているゆえに、行列はいつも絶えないのかもしれない。

第一関門を抜けて、チェックインカウンターへ。10日ほどの滞在で預入荷物はなかったので、スムーズに完了。空港に到着してから20分ほどで手続き完了。スターアライアンスゴールドの資格と、係員に尋ねなければ、長蛇の列の餌食になっているところだった。

アビアンカ航空のラウンジ無し

ターミナル内のカフェで朝食

以前、カラカスからトルコ・イスタンブールへのターキッシュエアラインズの便に搭乗した際、空港内のラウンジが利用可能だった。アビアンカ航空も同じスターアライアンス加盟社なので、てっきりラウンジを利用できると思っていたが、ラウンジサービスは提供していないという。残念。

朝6時起きのため、ラウンジでの朝食を目論んでいたので食べ物を何も持ってこなかった。

搭乗口近くのカフェでカプチーノとバナナケーキ584.90ボリーバル(約1,130円)普段はラウンジで飲食を済ませるので、贅沢をしてしまった気分。

セキュリティチェックの嵐

短時間のフライトは窓際の席で景色を楽しむ

10時45分、搭乗手続き開始。スターアライアンスゴールドの優先搭乗はうまく機能せず、カオス状態。チェックイン時に優先して手続きしてもらったので、ここは目をつぶろう。

機内への搭乗の前に再び軍によるセキュリティチェック。持ち物のX線の検査まで。出国手続の際に検査を受けたのにまたか。この検査のせいで搭乗手続きにも時間を要してしまう。

搭乗便はAirbus320、通路を挟んで3-3席。幸い、非常口付近の席ということでシートピッチがやや広め。

11時33分にドアが閉まり、数分後にプッシュバック、11時48分に離陸。いつものように眠気に襲われ、夢と現実の世界を行き来。

アビアンカ航空はフルキャリアだが、LCCのように機内サービスはすべて有料。座席前にはスクリーンもなく、ただ移動するだけの空間。

どうしても喉が渇いて水が飲みたい場合、機内後方のギャレーに出向けば、水くらいは無料でいただける。

長距離路線は通路側の座席を確保するが、このフライトは2時間弱ということで窓際の座席で、カラカスの街の姿が小さくなっていくのを見届けて、壁にもたれて休む。

午後1時20分、ボゴタのエルドラド国際空港に到着。

飛行機を降りた後の行列

機内から降りると、ボーディングブリッジでまたしても長蛇の列。今度は何待ち?しばらく、人の動きが完全に止まる。数分してからまた、動き始める。

その原因はまたしてもセキュリティチェック。ボーディングブリッジからターミナルに入ると、全ての乗客に対し手荷物を壁際に置くように指示。

セキュリティチェックのために並べられた手荷物

ベネズエラ側で搭乗する前に2度もセキュリティチェックを受けたというのはお構いなし。というより、ベネズエラとコロンビア間にそれほど信頼関係がないのだろう。コロンビア側でも入国の時点で厳格にチェックしたい模様。

麻薬探知犬が荷物を嗅ぎ分けていく。適当にチェックしているかと思いきや、同じタイミングでチェックされていた乗客の1人が別室に連行されていった。一体なにがあったのだろうか。

チェックが終わったら、乗客は一斉に荷物を手に、それぞれの目的地へ。幾度となるセキュリティチェックに疲れさせられるが、他の乗客は慣れた様子。これも南米ならではの光景なのかもしれない。

ANA638マイルを獲得

アビアンカ航空はANAと同じくスターアライアンス加盟社ということで、AV143のエコノミークラス・Vクラスで638ANAマイルを獲得。1,038プレミアムポイントも加算され、夢のマイルでファーストクラスへとまた一歩前進。

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