Airbnbの初ゲストになってみる

Airbnb

いまや旅行に欠かせないプラットフォームになったAirbnb。個人的には宿を選ぶ基準としては、1.ロケーション 2.価格 3.部屋の雰囲気がプライオリティとして挙げられる。これらの条件を満たした選択肢があれば、これまでのゲストのコメントなどをついでにチェックする。

コロンビア第二の都市・メデジンへ旅行に行った際には、条件を満たした宿が見つかったものの、これまでゲストを受け入れた履歴はなく、初めてのゲストとなった。評価がついていないホストでの滞在は吉とでるか凶とでるか。

到着までの連絡はスムーズ

予約のリクエストを送ると、日付をまたがないでホストが承認してくれた。簡単な自己紹介を送り、フライトの時刻と到着見込み時間、連絡先のワッツアップの番号も知らせた。願わくば、ホストのワッツアップ番号も教えてもらいたかったが、やんわりと拒否されているような雰囲気で、若干のコミュニケーションの不安が募る。しかし、旅の出発までに何度かメッセージのやりとりをAirbnbのプラットフォームで交わした際には特に問題はなかった。

旅の当日、残念ながら飛行機の出発は遅れてしまい、ホストに到着が遅れる旨を連絡。しかし、Airbnbのメッセージ機能を使って知らせることしかできず、応答なし。こういうときのたけにワッツアップの番号を交換しておきたかったのだ。

予定より1時間30分ほど遅れたが、無事にアパートの前まで到着。早速呼び鈴を鳴らしてみるも応答なし。再び、Airbnbのメッセージから到着を知らせるが、返答が来ない。5分ほどして、再び呼び鈴を鳴らすと、中からホストが出てきてくれた。

「ごめんなさい。ずっと待ってた?呼び鈴に気づかなくて…」と気まずそうに挨拶を交わす。

お花、水、スナックでお・も・て・な・し

宿泊した部屋に飾られた生花

部屋の扉を開けると子犬が近寄ってきた。ペットが苦手な身としては、犬がいるかどうかの情報もAirbnbに記載してほしいところだ。正直なところ、ペットのいる家は選択肢から外れる。幸い、子犬だったので大きな声で吠えられることもなく、滞在中はそれほど気にならなかった。

ベッドの再度テーブルに並べられたスナック 夜の到着だったので水を買いに外出せずに済んだ

家はAirbnbに掲載されている写真通りで、リビングに大きな木のテーブル、緑あふれるテラスが素敵な家だ。部屋に案内されると、ゲストを迎えるように、花が飾られ、ベッドのサイドテーブルにはお水、スナックまで用意されている。素晴らしいおもてなしの心。さらに、朝ごはんまで準備してくれるようだ。これは特に、Airbnbのホストのぺージには説明がなかったが、提供していただけるのであれば遠慮なく頂こう。

朝食のサービス

遅延のせいか旅の疲れが残る翌朝、目を覚ますとホストが朝食の準備に取り掛かっている。同じくらいの年代の方だと思っていたら、もう少し上で、子供2人は成人して手がかからなくなり、母親と暮らしていたが、しばらくアメリカに行っているとのことだった。

果物は好き?と質問され、二つ返事で答えると新鮮なジュースが運ばれてきた。アレパにチーズ、スクランブルエッグとシンプルだが、疲れの残る朝に食事を準備していただけるのはありがたい。食後のコーヒーまで入れてくれた。

最初の1日だけのおもてなしかと思いや、チャックアウトの日まで3日間、毎朝、提供してくれた。前日の夜に、希望の朝食時間まで確認してくれ、その時間通りに準備をするおもてなしぶり。

鍵が回らない

週末と祝日の連休を利用した旅行で、ホストは休みの日ということもあり、家でのんびりと過ごしていた。日中は外に観光に出かけていたので、あまり一緒に過ごすことはなかったものの、夜に民泊に戻った際には、リビングまで姿を見せてくれ、その日の世間話などをする交流もできた。

レビューなしのホスト宅での民泊だったが、部屋の準備、朝食の提供と5つ星の評価に値するおもてなしだった。唯一困ったのは、鍵の問題。玄関の鍵も持たされたが、外から開けようとした際、何度か開かないことがあった。これは、内側の鍵穴にホストが使用している家の鍵が指し込まれていたため、鍵が回らない状態になってしまい。呼び鈴を鳴らさなければならならなかった。

普段、1人で暮らしているので、鍵をどこにおいたか忘れないように、いつも扉の内側に差し込んでいるので、ついついいつものようにしてしまったと。ゲストがいるという環境がホストにとっても初めてなので、こういう些細なトラブルは発生したが、家の中にはいたので、幸い長時間、待ちぼうけになったという事態にはならなかった。

次なるゲストの相談役まで

あいにく雨が朝から降った日があったため、一旦観光に出かけるのはやめて、民泊のリビングでくつろいでいた。ホストもソファーに座り、携帯を真剣な面持ちで眺めている。

しばらくすると、何やら相談があるらしい。なんでも、来週に滞在したいという別の旅行者からのリクエストが来ているが、そのゲストはレビューが何もないらしい。現時点でこのホストも、初めてのゲストを受け入れているが、Airbnbのプラットフォーム上ではまだレビューもない状態。どうやらリクエストを承認するかどうか迷っているみたいだ。

ホストはあなたを承認したのは、すでにレビューがいくつかあって、信頼できると決断したけれど、このゲストはレビューがないので不安とのことだ。

リクエストを承認する前に、どこから旅してくるのか、何時ごろ到着するのかなど、メッセージを何回かやりとりして、あわよくばワッツアップの番号を確認して、信頼できる人物かどうか見定めてはとアドバイスした。目先のお金だけのために、正体不明のゲストを受け入れるのはホストとしてもリスクが高い。ましてや、ホストは女性の1人暮らし。リクエストしてきたゲストは男性。

翌日、ホストは神妙な面持ちで、昨夜、宿泊に当たって質問したいとリクエストしてきた相手にメッセージを送ったところ、リクエストが取り消されたということだった。ホストとしても初めての経験だったようで、ゲストを選ぶということを学んだようだ。

メデジンの友達に

テラスの観葉植物に加え、アパートの目の前の街路樹も緑豊かなロケーション

あいにく最終日も朝から雨が降り、観光に行く気にはなれなかったので、民泊でゴロゴロ。帰りのフライトは午後4時台だったが、チャックアウト時間は特に設けてないので、フライトの時間まで滞在してもOKということだった。これは旅人にはかなりありがたい。

特に、雨の日などで出かけられなかったり、旅に疲れて移動まではゆっくり休みたかったりする時には。

初めてのゲストの受け入れとは思えないほど、旅人の心理をよく理解したかのようなホストのおもてなし。別れ際には、「メデジンに新しい友達ができたと思って、またいつでも戻ってきて」と言ってくれた。

旅の後、さっそく彼女に高評価のレビューを残した。このレビューがまた次なる旅人を引き寄せることを願って。こうして、Airbnbにより多くの人が参加し、サービスが活用されていくと、民泊のプラットフォームとして充実していくに違いない。

レビューのないホストの家に宿泊するという初めての経験だったが、今回のホストは最高のおもてなしをしてくれて、心地よい滞在となった。

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