10日ほど「No Stress」の世界にどっぷり浸かった暮らすように旅するカーボベルデでの滞在も終わり、再びヨーロッパへ戻る日を迎える。往路と同じく、TAPポルトガル航空を利用してリスボンまで戻る。
バカンス終わりの観光客で大混雑

今回のフライトは午前0時10分にサル島のアミルカール・カブラル国際空港発、午前6時10分にリスボンのウンベルト・デルガード国際空港着の深夜便。
暮らすように旅するカーボベルデ#7で紹介したように、タクシーの到着が遅れたため、空港に到着する頃には、チェックインカウンターにはバカンスで日焼けした観光客の長蛇の列。

その行列を横目にエコノミークラス利用だが、スターアライアンスゴールドステータスを活用して優先チェックインレーンへ。これだけでも随分と待ち時間が削減されるので本当にありがたい。
チェックインカウンターの係員は、見慣れない日本人に大興奮。ドラゴンボールをいかに愛しているか、いつか日本を訪れてみたい等々、熱弁が始まる。
チェクインを待つ乗客の列を考慮して、あまり長話もいけないだろうから、適当に切り上げる。優先チェックインのおかげで、空港到着から5分ほどで手続き完了。
リーズナブルな空港フード

優先チェックインに続き、スターアライアンスゴールドステータスを活用して出発までラウンジで過ごしたいところだが、サル島のアミルカール・カブレラ国際空港にはラウンジがないとのこと。
普段は、免税店やレストランに目もくれずにラウンジへ一直線だが、出発まで時間を持て余してしまうので、カーボベルデの空港の免税店にはどのような商品が販売されているかチェック。トム・フォードの香水が300ユーロ以上もして、一体誰が購入するのだろうかと疑問が沸く。

出発まで搭乗口付近のベンチで待機することもできたが、座り心地のよさそうなバーのソファへ。さすがに何か購入しないのは失礼かと思い、レジへ。
ショーケースを眺めると、サンドウィッチ2ユーロ(=約340円)、マフィン1ユーロなど。空港内の食べ物としてはとってもリーズナブル。水が2ユーロとちょっと割高だが、チョコレートマフィンと一緒に購入。
中には、食べ物や飲み物を何も購入しないでバーのソファーに居座る乗客もいたが、誰にも咎められることなく過ごしている。
空港内には一応、無料のWi-Fiが提供されているが、断続的にアクセスが遮断されて、あまり快適とは言えない。タダなので仕方ないか。
出発は遅延、機内食はシーフード

リスボンからサル島に到着する飛行機が、そのまま折り返してポルトガルまで戻る形となる。往路の便の様子はこちらから。
この日は、このポルトガルからの便の到着が遅れているため、搭乗予定時刻になっても搭乗口は閉まったまま。午後11時30分前、ようやくリスボンからの飛行機が到着。
その15分後に搭乗開始のアナウンスが始まる。ボーディングブリッジからの搭乗ではなく、タラップから飛行機に乗り込むようだ。ターミナルから外に出ると、乗客は二手に別れさせられ、しばらく待機。
前に、車椅子を利用する乗客がいたたため、搭乗までしばらく待機するように係員に命じられる。その指示通り、待っていると、二手に分かれたもう一方の列の乗客がタラップに向かって歩き始める。すると、背後から「なんでお前は止まっているんだ?」「早く行け!」と怒号が飛び交う。
係員に搭乗まで待つように指示されたと説明するが、後ろの乗客はお構いなし。別の列の乗客が搭乗しているのだから問題ないと、タラップに向かって歩き始める。カオス状態。
機内に入るまでにひと悶着あったが、無事に着席。通路を挟んで3-3列の配席。ほぼ満席状態だったが、幸運なことに隣は空席だったので、少しスペースにも余裕が感じられた。
午前0時10分、全ての乗客の搭乗が完了し、10分後に飛行機がプッシュバックされる。機内の座席にはモニターはなく、エンタメもなし。午前0時32分、離陸。さよならカーボベルデ。
深夜便なので、機内サービスは期待していなかったが、離陸から間もなくしてチョコレートが配られたのに続き、機内食が提供される。

往路は、味気のないオムレツに、TAPポルトガル航空の機内食への失望が募ったが、復路はカーボベルデでのケータリングのせいだろうか。メインは魚。
付け合わせのジャガイモと人参の冷凍食品感は否めなかったが、魚の味そのものはクセはなく、ソースが若干、味付けの濃さが口に残った。食後は、すぐに眠りに落ちてしまい、食事のトレーが片付けられたのも気づかなったほど。
目を覚ましたのは最終の着陸案内のアナウンス。午前6時13分にリスボンに到着。
ANA868マイル獲得


TAPポルトガル航空はANAと同じくスターアライアンス加盟社なので、ANAマイルを登録。カーボベルデ・サル島からポルトガルのリスボンまで、エコノミークラス利用で868ANAマイルを獲得。マイルでファーストクラス搭乗までの道のりは続く。

