韓国ブームに触れる旅 

K-POPが世界を圧巻したかと思えば、そのスターたちの装いや容姿もフューチャーされ、KビューティーやKブランドは世界中でブームと言っても過言ではない。

近年、トランジットで韓国ソウルを経由することはあっても、ソウルの中心部まで足を運んで観光することはほとんどなく、韓国の記憶は20年以上も前に少しばかり留学をした時の姿でとどまっていた。

ヨーロッパから親友が韓国を訪れるというので、数日の間、一緒に旅をすることに。Kドラマにどハマりしている親友は、いつの間にか韓国通になり、あれこれおススメをしてもらいながらブームに沸く韓国を巡る話。

都市開発に残る古き良き街並み

久しぶりに歩いたソウルの街は、遠い昔の訪問の記憶が全く蘇ってこないくらい、この数十年での開発の勢いを感じさせられた。東京も、これ以上、開発する余地はないと思っていても、毎回訪問するたびに、どこか新しいスポットができているので、ソウルも似たような状況なのかもしれない。

ソウルの観光の中心地・明洞は、かつては中国人や日本人といったアジアからの観光客が中心だったが、文字通り世界中からの観光客で溢れるような状況に様変わり。

今回の訪問は、チュソク(秋夕)の時期に当たったため、ソウル市内は少し人の流れも落ち着いている印象で、飲食店を中心に店舗は休業しているところが目立った。

中心部のあまりにも変わり果てた姿に圧倒されたが、所々、ノスタルジックな雰囲気の街並みを残すエリアもあり、これまでの韓国のイメージと結びつく。こうした味わいのある風景にも開発の波が押し寄せ、次回の訪問時にはまた違った景色になっているかもしれないと思い、その姿を目に焼き付ける。

辛い物なしの韓国グルメを楽しむ

物価の高いスイスに暮らす親友にとって、お手頃な値段で外食ができる韓国では、グルメを味わうのも旅の大きな目的の1つ。

近年は、為替相場で円の一人負け状態が続いて、海外旅行は高値の花になりつつあるが、ウォン対してはドルやユーロのように円安が進行しているというような相場ではない。

しかし、韓国の物価の上昇が想像以上。それもそのはず、2025年の韓国の最低賃金は10,030ウォンと最低賃金制度導入以来、初めて1万ウォンを突破。日本円換算では約1,100円と、日本の最低賃金と同水準。

大学生の頃、韓国人留学生は、祖国でのアルバイトの時給は、首都ソウルでも200~300円と話していたと記憶する。それゆえに、物価も全体的に安く感じたが、もはやそれも昔の話。

旅行で感じる韓国の物価は、為替の影響というよりは、最低賃金が上昇し、全体の物価が押し上げられたことによる側面が強いだろう。

そんなことを考えている一方、スイス人の友人にしてみれば、まだまだリーズナブルなお値段。定食料理などについてくるパンチャンが運ばれてくるや、これだけでも満足できる!と韓国料理を推す。

とはいえ、2人とも辛い物はそれほど食べられないので、マイルドな韓国料理を中心に味わう。

辛い物が食べられたら、天国のように韓国料理ももっと味わい尽くせるのにと、毎回思う。

星の数ほど飲食店のあるソウルでは、“このお店!” というような紹介はしないが、チュソクの期間ということで、営業していなかったり、営業時間が短縮されてたりした以外は、どのお店もハズレはなく、韓国グルメを堪能。

カフェもいたるところに目に付くので、1、2時間、街歩きをしては休憩を兼ねてカフェで一服。韓国の伝統家屋の雰囲気を残すカフェからインターナショナルスタンダードの店内まで、いろいろなスタイルのカフェを楽しむことができる。

Kビューティーの虜に

フェイスマスク売り場

韓国では絶対に外せないのが「オリーブヤング」と力説する親友。一体それが何なのか、検討もつかない表情をしていると、韓国に住んでいたんでしょ?信じられないといったような反応。

どうやら、世界を圧巻するKビューティーを体現するコスメショップのようだ。言われてみれば、ソウル市内を歩いていると、あちらこちらに目に付き、チュソクの時期でも、他の店舗とは違い、賑わいを見せている。

店内に入るや、フェイスマスクのコーナーだけで一体、何種類あるのだろう?と圧倒される。親友は、Kコスメはヨーロッパの製品と比較して香料が少なく、自然派なのがよいと太鼓判。

モノは試しようと言わんばかり、おススメされたフェイスマスクなどを購入。身だしなみに一番敏感だった10代の時期に、このコスメショップに遭遇していたら、一体今頃どうなっただろうと、想像が行き過ぎる。

早速、おススメされたフェイスマスクをホテルで使用してみると、明らかにいつもの自分の肌とは違った仕上がりになり、Kビューティーの人気のみならず、その実力も見せつけられたような気がした。

数日のソウル滞在では、残念ながら学生の頃に勉強した韓国語はほとんど口から出なくなっていたが、それでもまだ、耳では理解できる力が残っていることが判明。

日本からの距離も考慮すれば、リピートしたくなる行き先に韓国も加えてみようと感じさせてくれた旅となった。

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