2023年以来2年ぶりに訪れたイギリス。民泊の予約など事前準備の段階から、物価の上昇を感じていたが、実際に旅行が始まると、インフレに加えて円安のダブルパンチでイギリスの物価が予想より高く感じることがしばし。
暮らすように旅をしてみたイギリスの物価を紹介する話。
スタバインデックス コーヒー1杯700円

旅先の物価を計るのにメジャーな指標はビックマック指数。しかし、ハンバーガーは普段から口にしない上、昨今の円安で海外旅行での出費がかさむ中、いくら現地の物価調査とはいえ、食べたくないものにお金を払っている場合ではない。
ということで、ビックマック指数に変わり、スターバックスインデックスと称して、世界中にチェーンが展開されているスタバのコーヒーの値段を比較してみる。
アメリカンコーヒーのトールサイズは3.35ポンド。2025年9月時点でのクレジットカード払いは、1ポンド208円で計算され、コーヒー1杯は697円!
足元の2026年2月時点では円安がさらに進行しているので、750円近い値段になりそうな勢い。イギリス旅の出だしの1杯のコーヒーから物価高を実感させられる。
10年ほど前にイギリスに留学していた頃は、もっと手軽にコーヒーを飲める値段だったので、時々、環境を変えて、カフェで課題に取り組んだり、修論と格闘したりしていたが、1杯700円を超える値段ともなれば、気軽に気分転換で訪れる場所ではなくなってきた。
イギリス政府のデータによると、21歳以上の最低賃金は時給12.21ポンド。計算しやすく同じ1ポンド=208円で計算すると、時給は約2540円。スタバのコーヒー1杯にありつくには約16.5分の最低賃金での労働が必要となる。
時給からみれば、コーヒーの値段はそれほど高いという印象は受けないが、日本の最低賃金および、為替相場を考慮すると、日本人の目には割高に映ってしまうのが現状。
食料品の軒並み値上げ

イギリスに留学していた際、学費は確かに高額だった。しかし、日常生活を送る上での食料品は、消費税がかからないということもあり、割安に感じていた。さらに、ジムやプール、公共交通機関は学割もあり、お金をそれほど気にしなくても文化的な生活を送れていた。
学割が効かない身分になってしまったのはどうしようもないが、食料品の値上げは肌で感じるほど。留学時代、最も割安で購入できたブロッコリー。1株50ペンスくらいで買えたので、今でもブロッコリーはイギリス留学時代を思い出させてくれる野菜だが、もはや1ポンドを切るブロッコリーは存在せず。
食料品の値上げに苦しんでいるのは旅人だけでなく、イギリス人の友人も嘆いていた。さらに、高騰する物価が引き金となっているのか、万引きが横行しているようで、以前には見られなかったスーパーの出入り口に警備員が配置され、すっかり日常の姿が変わってしまったような印象を受けた。

また、材料費が高騰するゆえ、カフェやレストランのメニューも軒並み値上げされており、ランチタイムによく利用していたカフェのメニューも、もはやお買い得感がなくなってしまい、イギリス滞在中に足繫く通うことはなくなってしまった。その代わりに、イギリス旅では民泊で自炊する機会が増えた。
物価高でも楽しめるイギリス

物価高でもせっかくのイギリス旅行を楽しまない手はない。旅を充実させるためのティップスを少し共有しよう。
1.博物館・美術館巡り 物価の高いイギリスにおいて、嬉しいのがほとんどの博物館や美術館の入館料が無料という点。宿泊費や交通費、食費などに費用がかかる分、観光のアクティビティは、数ある無料の文化施設の訪問を組み入れれば、費用をかけなくても充実した時間を過ごせる。美術館以外にも、展望スポットなども事前予約で無料で入場できるのがロンドンの魅力。
2.ミールディールを活用

上述のように食料品に値上げが著しいイギリス。その中で活用したいのが、ミールディールと呼ばれる、セット割。通常は、前菜、メイン、飲み物の3点がセットになって、単品で購入する通常価格の3~5割ほどお安くなる。

1,000円ほどで、サラダ、メイン、飲み物がイギリスで食べられると思えば、このミールディールを活用しないわけにはいかない。ただし、総菜の中にはミールディールの適応外となるものもあり、わざわざ案内表示はなく、レジで適応外に気づくということもしばし。お会計時には、ミールディール割引がされているかを確認して、そうでなければ、商品を交換するか、割引が適応される総菜を店員に教えてもらうとよいだろう。
3.公園は皆の憩いの場

上述のようにコーヒーが高ければ、観光で歩き疲れても気軽にカフェに立ち寄ることもはばかられる。そんなときは、公園を利用しよう!ロンドンの中心部でも緑豊かな公園がいくつもあり、ロンドンっ子は、おしゃべりを楽しんだり、スナックとつまんだり思い思いの時間を過ごしている。
地元の雰囲気を味わうという目的でも公園を訪れてみるのはおススメ。
4.無料のコーヒーを最大限活用

イギリスの高級スーパー・Waitroseは無料のコーヒーサービスを提供している。このサービスを利用するには会員登録が必要で、旅行者には少しハードルが高いが、中長期の滞在となる場合はぜひ事前に登録しておきたいところ。
10年前以上の会員カードはいまだ有効で、今回のイギリス滞在中もWaitroseのコーヒーに助けられること数知れず。
どの国を旅しても、インフレと円安の影響から、お財布には優しくない旅となってしまうのが現実。しかし、そんな中でも、節約術をフル活用しながら、旅を楽しむ方法を見つけられれば、イギリスの物価も怖くはない。
