全日空 ANA ビジネスクラス搭乗記 ストックホルム ~ 東京/ NH222

フライト

スウェーデンから帰国する際、ポイントを利用してANAのビジネスクラスにアップグレード成功。ストックホルムから羽田までの約13時間のフライトを、フルフラットシートでリラックスしながら過ごす搭乗記。

アップグレードポイントでビジネスクラス搭乗

ANAの航空券を購入した際、プレミアムエコノミークラスでアップグレード対象の運賃を選択。購入時には、順番待ちのため、ビジネスクラスへのアップグレードは確約されず。

搭乗日まで10日ほど前、ふとANAのアプリをチェックすると、それまではプレミアムエコノミーの座席番号が表示されていたストックホルム ~ 東京間の便の座席番号の表示がなくなっていた。

一体どうなっているのかと、詳細をチェック。再び座席指定をする必要があるのかと、アプリの画面を先に進む。すると、プレミアムエコノミー席のみならず、ビジネスクラスの座席も開放されている。

航空券の購入時は、先に数人がアップグレード待ちの状態だったが、ビジネスクラスの座席指定ではまだ数席空いている模様。個人的には、最後尾からビジネスクラス全体を見渡せ、通路側ではなく、窓際に座席が配置されている方が好みなので、「5A」を指定。

ANAのビジネスクラス搭乗は、成田 ~ メキシコ便にマイルで搭乗して以来。

チェックインカウンターはガラ空き

搭乗客のほとんどいないチェックインカウンター

出発の3時間前にストックホルムのアーランダ国際空港に到着。オンラインチェックインを済ませていたので、荷物の預け入れのみ。ビジネスクラス搭乗なので、チェックインカウンターの行列を気にせずに、スムーズに手続きができるだろう。

しかし、実際にはチェックインカウンターはガラ空き。このANAの新規就航路線、まだ人気がないのか、それとも認知されていないのか。いずれにせよ、待ち時間が少なくて済むのは有難い。

保安検査のファーストラック

ビジネスクラス搭乗ということで、保安検査はファーストトラックの利用が許され、手早く検査を済ませる。チェックンからこの検査までの所要時間が短いほど出発までのストレスがかからない。

出発まではSAS航空のゴールデンラウンジで過ごす。その様子はこちら。

スタッガードシートで快適な空の旅

スタッガードシート

今回のフライトはストックホルム10時30分発、東京・羽田国際空港には翌日7時15分到着の12時間45分の運行スケジュール。使用機材はボーイング787

この路線のビジネスクラスに採用されているのはスタッガードシート。フルフラットシートを互い違いに配置し、どの席からでも直接通路に出ることができるスタイル。

互い違いにシートが配置されているが、通路に面する席と、サイドテーブルが通路側にあり、座席が窓側に面する席があり、プライバシーの観点からは、後者の窓際に面している座席がおススメ。

10時に搭乗開始。ビジネスクラスは1-2-1席の配席で満席。アップグレードできたのは幸運だった。

ビジネスクラスのウェルカムドリンク

ビジネスクラスの特権、ウェルカムドリンクにシャンパンを頂く。エコノミー席を利用する際は、長時間のフライトが控えていると、機内で快適に過ごす為、アイマスクや耳栓などを準備するのに忙しないが、ビジネスクラスでは出発までゆとりを持って過ごせる。

ANA機内パジャマ

長時間のフライトを機内で快適に過ごすため、パジャマをお借りする。食事が終わったら着換えよう。離陸までに既に着換えを済ませている乗客もいたが、パジャマで食事するのは気持ちが引ける。

10時20分、ドアが閉まり離陸の最終準備へ。ここまでは定時運行通りだったが、離陸の順番待ちのため待機の時間が続き、11時になり機体がプッシュバック、11時20分にようやく離陸。

エコノミー席の場合、出発の遅延にイライラしがちだが、快適なビジネスクラスのシートだと遅延も気にならない。むしろ、快適に機内で過ごせる時間が長くなるので、ありがたいくらい。

ビジネスクラスのアメニティ

離陸を待つ間にANAビジネスクラスのアメニティをチェック。ポーチは英国皇室御用達のブランド「Ettinger」前回ビジネスクラスに搭乗した際は、グローブトロッターだった。ブランドは変更されたが、ANAはイギリスのブランドがお好みのよう。

ポーチの中身は、歯ブラシ、リップクリーム、ボディークリーム、歯ブラシ、アイマスク、耳栓にエコバッグ。エコバッグはありがたい。ポーチも丁度よい大きさで、これからの旅の小物入れとして活躍してくれそう。

長時間フライトで味わい尽くす機内食

アミューズ

離陸の瞬間は眠りに落ちていたが、間もなくして目が覚める。出発から30分ほど経過して、機内食のサービスがスタート。

まずはアミューズから。ビジネスクラスに搭乗した時にくらいしか耳にしないこの「アミューズ」

ホタテのグリルは機内食とは思えない食感 ドライトマトのタルタルソースともマッチ。ビーツでマリネしたカリフラワーは酸味が効いていて、飲み物はお茶ではなく、最初からワインを注文するべきだった。アミューズから期待が高まる機内食。

前回、ビジネスクラスに搭乗した際に、ベジタリアンメニューを選択して、その料理内容に失望したので、今回は和食の一択。

前菜と小鉢

アミューズに続き、前菜と小鉢が運ばれてくる。この細々とした見た目の美しさ。和食の美学に惚れ直す。スモークサーモン、タコのシーフードからキノコ、胡麻豆腐と様々なメニューをちょこちょこ頂けるのが和食の魅力。きのこは後から出しをかけて添えられた焼きナスと一緒に頂くと、風味が口の中で広がり絶品。

胡麻豆腐の食感も機内食とは思えないくらい。料理の内容は申し分ないが、この前菜を終えてから主菜が運ばれて来るまでのインターバルが長かったのが気になった点。

主菜の鮭の照り煮

主菜は鮭の照り煮 小鉢にもスモークサーモンがあったので、鮭感が強いのは否めないが、和風のほのかな味わいが最高。添えられている野菜の盛り付けのバランス、色合いも絶妙。前菜の方が、見た目は華やかだったのは事実だが、いずれにせよ機内食の域を超えている。

機内食は日本発の便と海外発の便では、和食に限っては前者の日本発の便の方が、ケータリングを日本で調達できるので、期待が高まる。しかし、今回はスウェーデン発の便のビジネスクラスだったが、食事の内容は、日本発の便に引けを取らないレベル。

デザート

食事の締めくくりはマンゴームースにフルーツ、ミックスチーズ。

マンゴームースは口当たりもよく、もう1個お代わりが欲しくなるほど。チーズの盛り合わせに関しては、デザートとしてではなく、アミューズか前菜で頂きたいボリューム。メゾンカカオのチョコレートとコーヒーで食事を終える。

大満足の和食の機内食。明らかに、期待を上回る食事内容にスイッチが入ってしまった。

フルフラットシートで快適仮眠

食後は、一本目の映画「マンジャーレ ノンナのレストランへようこそ」を鑑賞。イタリアの郷土料理を巡って、トマトを投げつけ合うシーンには思わず笑い声を上げてしまった。

映画の終盤から眠気が襲ってきたので、シートをフラットにして、マットレスを敷き、パジャマに着替えて仮眠。

アラームをかけずに寝れるだけ休もうと思ったが、体内時計はまだ昼食後の時間帯。結局2時間半のみの睡眠。昼寝としてとらえれば長いが、フルフラットシートを活用してガッツリ寝るつもりだったので期待外れ。

2本目の映画「Mr.Burton」を鑑賞。

映画のお供にポップコーンではなくサラダとサンドイッチを頂く。サンドイッチは運ばれて来た際は、切った状態ではなかったので、全く食欲をそそられなかったが、ナイフを入れるとハム、チーズ、トマトの美しい断面。

2本目の映画を観終えて、再び仮眠と思ったが、眠気が来ない。おまけに機内の温度が少し高くて暑さと感じたのでアイスクリームで体を冷やしてあげる。

結局、眠ることはできず、かといって3本目の映画を観る気分にもなれず。

機内Wi-Fiに接続して、友人とメッセージのやり取り。先程、サンドイッチを食べたばかりなのに、お腹が鳴り始める。胃を満たせば、眠気が来るかもしれないと期待して食事をオーダー。ビジネスクラスはいつでも好きな時に、食事が注文できるのも魅力。

カレーと野菜スープ。さすがに食べ過ぎ感に襲われ、少し眠気が。横になって休む。

時間にしては2時間ほどだったがぐっすり眠ることができ、フルフラットシートのおかげで足のむくみも全く発生していない。

機内食の朝ごはん

到着まで2時間ほどの時間を残したところで、朝ご飯の機内食。先に飲み物の注文を取ってくれたが、機内食が運ばれて来るのに時間を要し、飲み干してしまう事態に。

再び魚。肉よりは魚派なので嬉しい限り。味付けはマイルドで寝起きの胃には優しい。しかし、付け合わせの野菜は味付けは濃い印象。日本米のご飯と味噌汁が空の上で美味しく頂けるだけでも幸せ。

ご来光と富士山ビューのボーナス

ポイントでビジネスクラスへのアップグレードに充実した機内食、これだけでも十分満足なのに、さらに素敵なフライトとなるように、窓からはご来光。空の上の地平線から太陽が昇って来るのを眺めるのは特別な経験。

富士山の姿

オレンジ色に景色を照らした朝日が昇り切り、青空へと景色が移ろうと、今度は窓の外には山脈が広がる。ヨーロッパとは異なる、日本の山の風景に見とれていると、1つだけ別格の、お城のような独立した山の姿が目に飛び込んでくる。その姿、稜線から富士山であることは容易に推測できた。

こんな美しい富士山の全容まで目にすることができるとは、なんという素晴らしいフライト。

こんなビジネスクラスで快適かつ美しい景色が見られるフライトが永遠に続いて欲しいとも思うが、物事にはいつも終わりがやって来る。

午前7時10分、羽田国際空港に着陸。

ANA7,886マイル獲得

今回のスウェーデン・ストックホルムから東京までのビジネスクラス搭乗で7,886マイルを獲得。搭乗クラスはビジネスクラスだったが、航空券自体はプレミアムエコノミー席を購入したので、そのクラスで加算された。夢のマイルでファーストクラスまでラストスパート。

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