海外駐在生活を終えた後、日本へ帰国。残念ながら身内に不幸があり、故郷に戻って早々、法事を済ませたら、次の任務まで休暇を楽しむ。まずは、何もしない休みということで、目的地はマレーシア。首都クアラルンプールまで全日空ANAのエコノミークラスを利用。成田午後5時30分発、クアラルンプールには午後11時55分到着の7時間25分のフライトを紹介する搭乗記。
ANAラウンジのぜんざいにどハマリ

チェックイン後、保安検査、出国審査を済ませたら搭乗までANAラウンジへ。搭乗口と、ANAラウンジが微妙に遠いのが難点だが、空港内もインバウンドの観光客で賑わっており、ラウンジの方が静かに過ごせそう。
昼過ぎの中途半端な時間帯だったので、ラウンジ飯はデザートのみに。これまで何度か成田空港のANAラウンジを利用してきたが、スイーツコーナーにぜんざいがあるのに気が付かなかった。それとも最近になって提供されるようになったのか。
駐在していた南米では甘い豆を食べる習慣はないため、久しぶりのぜんざいにどハマリ。こんなにぜんざいが美味しいと感じたのは、小学校のマラソン大会の後で提供された時にまで遡る。思わず2杯も食べてしまった。
究極の近道!? 成田空港の地下通路

ANAラウンジのある成田国際空港の第5サテライトから、この日の搭乗口45番が位置する第4サテライトまでは果てしない道のり。ぐるりと回り込むように移動しなければならないが、多くの乗客と免税店や飲食店を駆け抜けると、その距離以上に長く感じて歩き疲れてしまう。
ふと、空港のフロアマップを確認すると、第5サテライトから第4サテライトに一本の通路が描かれている。空港職員の方に、この通路が一般の乗客も通行可能かを尋ねると、親切にも通路の入り口まで案内してくれた。
地下鉄の駅構内か、核シェルターをも彷彿させるような雰囲気。300メートルの道のりと表示されているが、出口は遥か数キロメートル先のようにもみえる。

通路そのものは歩く歩道が整備されているので、楽に移動できる上、近道にもなる。それにしても、空港とは思えないこの静けさ。地上階の賑わいとは全くの別世界。
この通路の存在そのものがあまり知られていないのか、歩行中、1人の方とすれ違っただけだった。
エコノミークラス3列シートを独占

今回の使用機材はボーイング787 エコノミークラスは3-3-3列の配席。
クアラルンプールに向かうのは約1年半ぶり。前回の搭乗記はこちら。
午後5時に搭乗開始。ゴールデンウィークを過ぎ、夏休み前の閑散期のせいか、エコノミークラスの搭乗率は70%ほど。隣を見渡すと、3列が空席。ドアが閉まり、最後の乗客が搭乗するまで待ってから、空席ならばこちらに移動しよう。同じことを考えていた他の乗客が、ドアが閉まる前に移動したため、目論見が崩れる。
キャビンアテンドに空いている席に移動させて欲しい旨を伝える。後ほど対応させていただくとの返答。
午後5時30分、定刻通りプッシュバック、20分後に離陸。シートベルトサインが消灯した際、キャビンアテンドの方がお見えになり、前方の空席に案内して頂く。閑散期のせいか、丁寧な対応に感謝。
胃に優しい機内特別食

今回の約7時間30分のフライトで提供された機内食は夕食と軽食の2食。マレーシア到着が深夜となるため、胃に負担をかけないように、事前に機内特別食をチェック。
消化に良い食事なる選択肢が登場したので、そちらを選択。
運ばれてきた食事は、前菜がマッシュポテト、グリーンピースとカボチャのピュレ。病院食のような見栄えは拭えないが、確かに消化には優しそう。メインは鳥そぼろが入ったカボチャ
スープの中に入っているのはそぼろなので、カボチャの味わいを邪魔せずマイルド。メインがカボチャなので、前菜のかぼちゃ被りを防ぐため、人参でもよかったのではという感想。
玉子豆腐、リンゴゼリーがデザート。胃を労わる為、深夜便にはピッタリの特別食という感想。

リンゴゼリーだけでは物足りないので、食後に配られるハーゲンダッツも頂く。

到着まで2時間ほど残した段階で、軽食のサービス。箱を開けて一瞬、目が点になる。消化の良い軽食メニュー。リンゴを細かくカットした一品にヨーグルトとジュース。この内容なら、軽食はなくてもよいのではというのが率直な意見。
食事の内容はともかく、カトラリーが木製になっており、環境に配慮している点は評価。
仮眠と映画鑑賞で充実のフライト時間
前述のように3席一列を使用することができたので、食後に横になって2時間ほど仮眠。横たわれるだけで、フライト中の足の浮腫みが随分と軽減される。キャビンアテンドの方の図らいに改めて感謝。
仮眠の後は、「劇場版ドクターX」と「The door to door bookstore」の2本ほ映画鑑賞。前作は、テレビドラマ同様、ハラハラしながらも物語がいつもの展開で終結していくのを楽しむ。後者は、電子書籍で簡単に本が手に入り、いつでもどこでも読書ができる時代に、本を通しての人と人の繋がりの大切さを投げかける作品。
仮眠と映画鑑賞で快適かつ充実のフライト時間を過ごす。
予定より少し早い午後11時33分、クアラルンプール国際空港に到着。
ANA1,454マイルを獲得


今回の成田からクアラルンプールまでエコノミークラス Kクラスの搭乗で、1,003マイル、ボーナス451マイルを合算して1,454マイルを獲得。夢のマイルでファーストクラスの道のりは続く。
今回の行き先のマレーシア・クアラルンプールでの旅の様子はこちらのブログ。