サンティアゴ巡礼に向けて、出発地に設定したポルトガルの首都・リスボン。元同僚を訪ねるスウェーデン旅の後、ストックホルムからリスボンまで向かいたかったところだが、夏至祭の後のピークシーズンで航空券は高騰。
代替案として、ストックホルムからポルトガル第2の都市・ポルトへのフライトを選択し、そこからリスボンまで電車で向う。今回は、ノルウェージャンのエコノミークラスでストックホルムからポルトまでの搭乗記。
夏至祭後のピークシーズン

搭乗するのはノルウェージャンのD84279 ストックホルム・アーランダ国際空港を午後3時15分発、ポルトに午後6時30分着の4時間15分のフライト。使用機材はボーイング737-800
ノルウェージャンはイギリスで暮らしていた頃に何度か搭乗したことがあったが、久しぶりの利用。
チェックインカウンターには行列とまではいかないが、夏至祭を終えた人たちが休暇に向かうべく、多くの乗客の姿。
そのスウェーデンの夏至祭りの様子はこちらから。
いつもはスターアライアンスゴールド資格を利用して、優先チェックイン、ラウンジ、優先搭乗のサービスを利用するが、ノルウェージャンはスターアライアンス加盟社ではないので、これらのサービスは対象外。
チェックインの待ち時間は予想よりは短かったが、バックパックは規定外の荷物扱いとなるため、チェックイン後、別のチェックインカウンターまで移動して荷物を預ける手間が生じる。
保安検査が済んだら、搭乗口で待機。チェックインカウンターはピークシーズン?と疑問が生じるほどの人混みだったが、搭乗口付近はカオス状態。
空港のキャパシティーを遥かに超えるような乗客の数。その数に対してトイレの設置台数の少なさ。おまけに搭乗口付近にトイレがなく、その場所を探すのにも一苦労。
午後2時45分に搭乗開始。優先搭乗はできないので行列に耐える。
搭乗口付近の乗客の数から容易に推測できたが、機内は満席。頭上の物入れは荷物で溢れかえり、後の方から搭乗してきた乗客の荷物を収納できるスペースはなく、カオス状態。一部荷物を預入荷物に切り替えたり、着席する座席から離れた場所の物入れを利用したりするなどして、何とか搭乗完了。機内は通路を挟んで3-3の配席
午後3時24分プッシュバック、10分後に離陸。搭乗までの混雑によるカオス状態に先行きが危ぶまれたが、なんとかスケジュール通りの運行。
極寒の機内温度に耐えるのみのフライト

文字通り満席の機内の温度を管理するのは至難の業。室温が上昇しないようにひたすら冷やし続けているせいか、極寒の温度。
ブランケットの貸し出しサービスもなく、もう1枚上着をカバンの中から出しておくべきだったと後悔するレベル。
シートにはモニターはなく、機内食サービスも有料。イヤホンもカバンから取り出し忘れた上、こういう時に限って短いフライトだからと普段は選択しない窓際の座席。
わざわざ隣席の乗客に立ってもらって荷物を取り出す気にもならず。
機内の時間を有意義に過ごすことはできなかったが、たまには非生産的な時間を持つのも必要なことと納得させる。

ノルウェージャンはLCCの航空会社ではあるが、平均身長が高いノルウェーが拠点。ということで、LCCでも座席ピッチはフルキャリアの航空会社と遜色がなく快適。アジアのLCCで感じる窮屈さはない。
ただし、着席した座席のシートポケットは一部破損し、ごみが目に付く残念な状態。この点以外は問題なし。
何もせずにぼーっと機内で過ごすこと数時間。久しぶりに着席した窓際の座席の眼下には、ポルトの街並みが広がる。

到着予定時刻より10分ほど早く着陸。
夏至祭の後のピークシーズン、LCCでの移動となったが、特に大きなトラブルもなく無事にポルトガルへ到着。サンティアゴ巡礼に向けた一歩が始まる。