ベネズエラ駐在生活を終え、日本に帰国する道のりも最後の旅程。ターキッシュエアラインズを利用して、イスタンブールから大阪までのフライト。搭乗するフライトはイスタンブール午前2時10分発、関西国際空港には午後7時到着の10時間50分の飛行時間。使用する機材はボーイング787-9 深夜便ということもあり、機内食以外の時間はほぼ寝て過ごした搭乗記。
搭乗前はターキッシュエアラインズラウンジで夕食

ここまでの道のりは、ベネズエラのカラカスを出発してイスタンブールに到着、乗り継ぎの待ち時間が21時間ほどあったので、ターキッシュエアラインズのトランジットホテルサービスを利用して、ホテルステイとイスタンブール市街地までの散策を楽しんだ。その様子はそれぞれこちらのブログ記事で紹介。
イスタンブール国際空港に戻ったら、保安検査、出国手続を済ませ、スターアライアンスゴールド資格を利用してターキッシュエアラインズのラウンジへ。
特に目新しさはなかったが、このラウンジの食事メニューは、世界中のラウンジの中でもトップクラス。サイドメニューからスイーツまでバリエーションの豊富さ、シェフが目の前で調理してくれるプレゼンテーション、そして何より美味しいトルコ料理を味わえるということもあり、毎回、立ち寄るのが楽しみ。

トルコ時間では深夜、体内時計は夕方くらいだが、この後、機内食も提供されることを考慮して、野菜を中心にチョイス。今回も大満足なラウンジ飯。
世界のハブ空港となったイスタンブールだけあって、この深夜の時間帯でも、ラウンジは人で溢れかえっている。食事を済ませて、お茶で休憩したら搭乗口へ。
空席が目立つフライト

午前1時10分に搭乗開始となっていたが、時間通りには案内がなく、行列ができてカオス状態。しかし、ここはターキッシュエアラインズのお膝元のイスタンブール国際空港。優先搭乗が明確に区別され、20分ほどして搭乗が始まる。
エコノミークラスは3-3-3列の配列。ゴールデンウイークが過ぎた時期のせいなのか、空席が目立つエコノミークラス。搭乗率は50-60%といったところか。そのせいか、出発間際になっても、隣2席が空席の状態。このまま、誰も乗って来なければ、このスペースを活用して、10時間を超える長時間のフライトを横になって寝ることができると期待した矢先、事態が暗転。
丁度、後ろの座席に3人のイタリア語を話すマダムの一行。深夜というのに、彼女たちの体内時計はまだヨーロッパの夕方なのか、あるいは日本への旅行を前にテンションが上がっているのか、おしゃべりが止まらない。これが、飛行中、ずっと続くかと思うとぞっとする。

飛行機のドアはまだ閉まっていない状態の時、このマダムの1人が、空いている窓際の席に座らして欲しいと申し出てきた。せっかくの横になるチャンスを逃さないように、まだドアが閉まってないので、ここに乗客が座りに来るかもしれないと、間接的に拒否を示す。しかし、このマダムも譲らない。
既にキャビンアテンドに確認して、この席は空席だからと、勢いよく隣に座り込んできた。3席を利用して横になるという野望が砕けた瞬間。もっと強く否定するべきだった。他の場所にも、空席はあったので、そこを利用するように主張することもできた。ツキに見放された。
定刻通り午前2時10分にプッシュバック、2時26分離陸。ここまでは意識はあったが、その後、アメニティと水が配布されたのに気付かず、離陸から1時間ほどたった、トルコ時間午前3時30分頃の機内食の提供で目が覚める。
イスタンブール発のフライトは機内食も格上

ターキッシュエアラインズのサービスの売りの1つである機内食。お膝元のイスタンブール発の便は、ケータリングサービスが充実しているせいか、機内食の内容も格上となる印象。
今回のフライトでは2食の機内食が提供された。1回目の夕食のメニューは、チキンハンバーガー、ポテトキッシュ、ズッキーニのトマトマリネ、ヨーグルト、デザートにパンナコッタ
ズッキーニのトマトマリネは、料理自体が少し冷たすぎると感じたが、味わいは、ズッキーニとトマトの味がしっかりマッチして、オリーブオイルがその組み合わせをうまく引き立てている。メインのチキンハンバーガーはぷりぷりとした食感。
機内食で提供される肉は湿度の関係か、ぱさぱさすることが多いが、食感からしてレベルが違う印象。ソースが無くても、肉の味だけで十分な一品。付け合わせのパプリカもしっかりとグリルされてはいるが、ふにゃふにゃした食感ではなく、適度に噛み応えがあるように、焼き加減が調整されている模様。
ポテトのキッシュも卵しっかりとした味にチーズがほのかに口の中に広がり、チキンバーガーとのダブルメインと言っても遜色ない。デザートのパンナコッタは甘さ加減が絶妙、もう2皿くらいおかわりできそうなくらいの美味しさ。
1回目の機内食が大満足だったせいか、その後は機内エンターテイメントにも目もくれず、6時間30分ほど眠りに陥る。横になって休むことはできなくなったが、それでもしっかりとまとまった睡眠を取ることができた。

2回目の機内食は、着陸まで1時間30分の時間を残した時点で提供された。メニューはスクランブルエッグかバナナブレッドの2択。ターキッシュエアラインズはこれまで何度か利用してきたが、後者のメニューは初耳。
初めてのメニューに期待が高まったが、機内食で提供する難しさなのか、バナナブレッドはしっとり感がなく、ぱさぱさとした食感。噛み応えは残念だが、付け合わせのベリーとカスタードソースを付けて食べると、味わいは及第点。食感に改善点は残る物の、メニューとしては斬新な印象。
食後は、戦争捕虜がロシアからトルコに送還されるドキュメンタリーを鑑賞して過ごす。
予定より少し早く午後6時32分、関西国際空港に着陸。
バリエーション豊富なアメニティ

ターキッシュエアラインズではエコノミークラス利用の乗客に対しても、アメニティが提供される。乗り継ぎ前の、カラカスからイスタンブール便では、トルコの世界遺産カッパトギアがポーチにデザインされたアメニティだったが、今回の便で提供されたのはラコステのアメニティ。
内容は、スリッパ、靴下、アイマスク、耳栓、歯ブラシセットと変更はないが、色が鮮やかな緑。ラコステのワニ感が一層引き立つような色合い。
ANA2,821マイルを獲得

ターキッシュエアラインズは全日空ANAと同様、スターアライアンス加盟航空会社。今回のイスタンブールから大阪までのエコノミークラス・Tクラスの利用で2,821マイルを獲得。前便のカラカス~イスタンブールの3,021マイルと合算して、今回のベネズエラからの移動で合計5,842マイルを獲得。マイルでファーストクラスへまた一歩前進。
スーツケースの破損が判明 ターキッシュエアラインズのカスタマーサービスは?

関西国際空港に無事に到着し、ベネズエラでの駐在生活も終わりを告げたと思ったら、帰宅して預入したスーツケースの本体に損傷を発見。ターンテーブルから荷物を受け取った際には、カバーをかけていた為、この損傷が発覚せず、空港内ではクレームを立てることができなかった。
後日、オンラインでターキッシュエアラインズに修理の補償を申し立てる。申し立てのサイトはこちら。
事情を説明すると、パスポート、荷物のタグ、修理見積書などの関連書類の提出を求められ、アップロード。

結論は、到着時に空港での破損の申し立てがなかったため、補償の対象外との回答。申請するために修理の見積書までとったのに…。空港で申し出があったかどうかなんて、すぐに判明するはずだから、最初から対象外と言ってくれれば、こんな必要書類を集めるのに骨折りをせずに済んだのにと感じてしまう。
また1つ旅の教訓。荷物は破損がないか、隅々まで空港でチェックすること。