ターキッシュエアラインズ エコノミークラス カラカス ~ イスタンブール / TK224

フライト

ベネズエラでの任期が終了し、いよいよ日本へ帰国。ベネズエラからのフライトの選択肢は限られているため、今回もターキッシュエアラインズを利用して、カラカスからイスタンブールを経由し、最終目的地の関西国際空港へ。今回は、最初の便となるカラカスからイスタンブールまでの搭乗記。

ベネズエラ名物の長蛇の列ともお別れ

チェックイン前の警察によるチェック待ちの行列

今回のフライトはカラカス午前10時出発、イスタンブールには翌日午前4時50分に到着する11時間10分のフライト。使用機材はボーイング787-9

朝10時と聞くと、早朝便のイメージは沸かないが、午前6時に自宅出発。離任に際して、忘れ物等がないか最終確認の時間を確保するため、5時起きで準備。

カラカスのシモン・ボリーバル国際空港に着くや、ベネズエラ名物の長蛇の列。航空会社のチェックインの前に、警察による職務質問を通過する必要があり、そのための行列。スターアライアンスゴールドメンバー資格は、優先チェックインの対象だが、警察のコントロールは別物。しかし、正直にこの列に待っていたら、結局優先チェックインの意味がなくなってしまう。

手荷物に加え、預入荷物が3つもあったので車から降りてから、荷物運び屋さんに手伝ってもらう。ベネズエラの空港では、カートを使用できる区域が制限され、それ以外の場所では、荷物の運び屋さんに依頼することになる。運搬料の相場は5米ドル。

この荷物を運ぶおじさんもこの行列に一緒に並んでいては、次なる顧客を獲得する機会を逃してしまう。警察にスターアライアンスゴールド資格のことを話してもちんぷんかんぷんなので、近くにいた地上係員に事情を説明。

すると、スターアライアンスゴールドの優先チェックインとして、行列の先頭まで誘導してくれて警察のコントロールに。こういう場面で、海外生活の長さ故なのか、自分自身でも図々しくなったなと実感。警察には名前と行き先だけ確認されあっさりと終了。

チェックインカウンターにたどり着き、荷物運びのおじさんを素早く解放してあげることができた。

預入荷物は、パッキングの際に重さを量って作業していなかったが、大体の感覚で20キロ前後に収めた通り、重量オーバーはせず。続いて機内持ち込み荷物まで計量されてしまう。想定外の事態。規定は8キロまでだが、残念ながら12キロ。重量オーバーを指摘され、機内には持ち込めないと職員に告げられる。チェクインカウンターでカバンを広げて荷物の入れ替えは最も避けたい光景。

手荷物には革靴とシューズキーパーが入っていたのが、重量が加算された主な要因。その旨を説明して、履いているスニーカーと履き替えれば、カバンの重さは軽くなると説明すると、先ほどまでの態度が軟化。わかったわかったと若干面倒な乗客を扱うような仕草になり、手荷物にタグを付けてもらいチェックイン終了。

預入荷物の検査待ち

ベネズエラではチェックインカウンターで荷物を預けた後、その預入荷物のX線チェックなどが終了するまでカウンター待機しなければならない。その検査が終了してパスポートと搭乗券が手元に戻ってくるので、おとなしく待つ以外の選択肢はない。さすがにこのプロセスにスターアライアンスゴールドの特権は適用されない。

ようやく名前の呼び出しがされ、パスポートと航空券が手元に戻ってきてチェックイン手続きが完了。待つのが嫌いな性格ゆえ、長く感じてしまう。

保安検査を抜け、出国手続き。ここでも待たされる。90日以上ベネズエラに滞在していると指摘されたので、ビザなどを説明するが、この対応した職員があまりよく理解していない様子。他の同僚に確認するため、ブースを離れなかなか戻ってこない。おまけに急ぐ気配も皆無。

早く対応したからどうこうなるという問題ではないが、待たされることにイライラ。ビザなどがあるので、当然問題はなく、待たせているという意識は職員にはないので、作業も遅い。ようやく出国のスタンプが押され、手続き完了。

ベネズエラから去るのもあと少し、我慢我慢と自分に言い聞かせる。

通路を塞ぐ乗客で搭乗はカオス状態

ラウンジ利用券

搭乗開始まではラウンジで過ごす。前回、日本への一時帰国の際に同じくターキッシュエアラインズを利用した際に、チェックイン時にラウンジの利用券を発券してもらうことを学んだ。その際の搭乗記はこちら。

前回と同じラウンジに入場しようとすると、搭乗ゲート15番の前のラウンジしか利用できないと言われ、そちらへ移動。搭乗する便のゲートの前のラウンジということで、文字通り搭乗直前までラウンジで過ごせそうだが、ラウンジそのものはこじんまりとしていて、空港の建物の内部に面しているため、窓もなく滑走路を行き交う飛行機の姿も眺めることはできない。

こじんまりとしたラウン

食事はパンがいくつか用意されていたが、それほどお腹もすいていなかったので、コーヒだけ頂く。予定では9時5分に搭乗開始となっていたが、どうやら遅れる模様。

ラウンジの目の前が搭乗口ということで、搭乗が開始されたかどうか簡単にチェックできる。

予定より少し遅れ9時20分に搭乗開始。介助が必要な乗客を除いて、搭乗クラスやステイタスによる優先搭乗はほぼ機能していない。カオス状態。

再び、警察によるセキュリティチェック。この厳しいというか、繰り返されるチェックも、ベネズエラを離任するため文字通り最後。なんとかカオス状態をうまく抜け出し、搭乗口をくぐり抜けたものの、ボーディングブリッジで待機させられる。

何待ちか分からないボーディングブリッジでの待機

ここで待機しなければならないのならば、搭乗を開始しなければよいのにと疑問を抱いてしまう。旅には忍耐が必要だ。30分近くこの場所で待機させられ、ようやく機内へ。

ターキッシュエアラインズのエコノミークラス

エコノミークラスは3-3-3列の配置。この日のフライトは満席ではなく、空席もちらほら。隣の席も空席で、少しスペースに余裕が感じられる。

座席番号を確認したり、立ち話をしたりで通路がふさがれ、搭乗がスムーズに進まない。

10時15分、予定より遅れてようやくドアが閉まり、10時36分に離陸。さよならベネズエラ。

離任までの1週間、様々なイベントで疲れたせいか、映画など機内エンターテイメントを楽しむ元気はなく、機内食以外の時間は睡眠を取るか、ポッドキャストを聴きながら過ごす。

期待の機内食に目新しさはなし

離陸後の昼食

今回のフライトで提供された機内食は2食。まずは、離陸してから1時間ほど経ったころに、昼食として牛肉かパスタの2種類。肉を食べる気にはならなかったので、パスタを選択。トマトとバジルの風味でペンネのゆで加減も悪くない。副菜のフムスは風味があまりないような印象。ともあれ貴重なたんぱく源。

デザートの甘さのレベルは一線を越えていた。ベネズエラ人の乗客の好みに合わせての甘さなのかもしれないが、エスプレッソでもなければ甘さがうまく中和されない。

機内食に定評のあるターキッシュエアラインズだが、調達場所がベネズエラとなると、トルコや他の地域でのケータリングサービスと比較すると、質が落ちるのかもしれない。

朝食メニューの機内食

到着前に提供された朝食メニューの機内食。半年前に搭乗した際とほぼ同じメニューで目新しさはなし。オムレツにジャガイモ、マッシュルーム、トマト。フルーツとチーズの盛り合わせは定番ながら、いつも美味しく頂ける。

アメニティポーチのデザインが刷新

世界遺産カッパトギアがデザインされたアメニティポーチ

ターキッシュエアラインズはエコノミークラスにもアメニティが提供される。機内食には真新しさがなかった一方、アメニティポーチのデザインは刷新。トルコの世界遺産・カッパドキアがポーチに描かれている。お土産としても渡せそうなクオリティ。

中身は、以前は提供されていたリップクリームは含まれていなかったが、アイマスク、靴下、歯ブラシセット、耳栓にスリッパ。色はマロンで落ち着いた印象。

出発は定刻より遅れたもののイスタンブールには午前4時49分、ほぼ予定時刻通り到着。

ANA3,021マイルを獲得

ターキッシュエアラインズは全日空ANAと同じスターアライアンス加盟社ということで、今回の搭乗に際してもANAマイルを登録。Tクラスに搭乗し、3,021ANAマイルを獲得。夢のマイルでファーストクラスへの道のりは続く。

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