日本(成田)~メキシコ/全日空ビジネスクラス

フライト

約1カ月の休暇はあっという間に過ぎ去り、コロンビアに戻る日を迎えた。今回の旅程は成田からメキシコシティ、メキシコで一泊してからコロンビアのフライトの予定。

成田空港内の人混みはまばら

ゴールデンウィーク前の2022年4月下旬に成田から出発する便を予約したが、空港内はまだまだ活気が戻ってきていない。

ファーストクラス搭乗客専用のスイートチェックインカウンターも閉鎖中。まだまだコロナ禍以前の状態に戻るまでには時間がかかりそうだ。

少なくとも今回は、ビジネスクラス利用なので、こちらのカウンターを利用することはできない。

自動化されたチェックインカウンター

コロン禍で接触を控えるのに加え、技術の進歩も相まって、自動化されたチェックインカウンター。地上職員とのコンタクトは減るので、感染予防には望ましいが、荷物のタグを機械から発券して、1つ1つの荷物に張り付け、荷台に置いてと、重労働。荷台に置かれた荷物にセンサーが当てられ、重量も計測されて運ばれていく。

無事に全ての荷物が制限重量以内に

メキシコまでは全日空のビジネスクラス利用のため、重量制限32キロまでとなるが、メキシコからコロンビアまではコパ航空のエコノミーで23キロまでの制限となるので、それに合わせて荷造り。15キロの荷物はもう少し詰めれたかなとも思う。

機械が瞬時に計測し、荷物を運搬していく一方、重量オーバーの時の対応はどうなるのだろうかと疑問が湧く。地上職員がチェックイン手続きを実施していた時は、1,2キロのオーバーは見逃してくれていたが、機械となるとそうはいかないだろう。

トランジットで1泊するメキシコ及びコロンビアは陰性証明書は不要(コロンビアはワクチン2回接種済の場合)なので、特に書類のチェックもなくチェックインが無事に終了。

買い物をすることはないが、その華やかな雰囲気に旅情を駆り立てられる免税店も閑散としている。2022年4月下旬時点では、営業日が制限されていた。

ガラ空きのラウンジに搭乗客が溢れかえる

空港内で特にすることもないので足早にラウンジに向かう。到着した際は、がらっがら。やはりまだまだコロナの影響で国際線の需要が戻っていないことを改めて痛感させられる。

ラウンジの奥にあるため見落としがちなヌードルバー

食事のメニューや提供方法は、食べ物を取る際にビニール手袋を着用するように推奨されている以外は通常に戻ってきている印象。丁度昼時なので、昼食にお蕎麦を頂く。

そばの乾麺は荷物に入れたが、生麵のそばはまた当面の間お預けとなる。フライトまで時間がまだまだ残っているのと、長い飛行になるので、シャワーを浴びることに。

成田空港のANAラウンジでは、シャワー室の利用も再開していた。

シンプルなシャワー室だが、搭乗前にさっぱりと体を清められるのはありがたい。シャワー室のアメニティは雪肌精。

シャワーから戻ると驚きの光景が広がる。人で埋め尽くされたラウンジ。先ほどまではあんなに閑散としていたのに、まるでコロナ禍以前に戻ったかのような空間が広がっていた。

米国便が何便か予定されていたが、それにしても国内のラウンジでこんなに人を見たのは久しぶりだ。早く、航空需要が回復して、賑わいが戻ってくることを願ってやまない。

日本発の国際線は食事内容が充実

いざ出発時刻が近づき機内へ搭乗。今回は、ビジネスクラス前方の最後尾となる5Kの座席を予約。前方のスペースには乗客は計5名だったので、ビジネスクラスの搭乗率としてはまだまだ半分を切っている状態。

前方の最後尾となる5の座席は、後ろからの視線を感じない上、目の前の視界も開けて見えるので、メキシコシティから成田で利用した1Kの座席よりおススメかもしれない。

シャンパンゴールドカラーのイケイケな感じのグローブトロッターのアメニティ

成田16時45分発、メキシコシティ15時30分着(現地時刻)の約13時間に及ぶフライト。メキシコで一泊する予定だが、時差ぼけで寝坊してコロンビアまでの便を逃さないように、時差調整を図る。プランAは搭乗してすぐに寝れるだけ寝る。起きた時点からメキシコ時間で朝と体に認識させる。プランBはできるだけ寝ないで耐えしのぐ。徹夜状態を作りだしメキシコに着いたらどっと疲れているという想定。

搭乗してもそれほど眠気に襲われなかったので、プランBで映画を見始める。「House of GUCCI」と「007 No time to die」を鑑賞。その間に夕食のサービス。前回、メキシコから日本への便で、ベジタリアンメニューを事前に注文し、あまりの内容のお粗末さに失望したので、今回は日本食を選択。

銀座奥田の料理人監修の夕食

日本発の便は、食事のケータリング会社も国内拠点のため、レベルが高い。お刺身までいただくことができ満足。プランBの徹夜コースで時差を調整するため、お酒は飲まずほうじ茶で我慢。

気になっていたが観れてなかった映画2本を鑑賞でき充実の時間を機内で過ごす。立派な和食を夕食にし、映画を見る以外、何もせずに座席に座っているだけなのに空腹がやってきた。

見た目は100%かつ丼だが、肉ではなくおからこんにゃく

あまりに満腹になり過ぎて眠気が来ても困るので、”ヘルシー”かつ丼を注文。豚肉ではなく、おからこんにゃくを使用した一品。見た目はもうほぼかつ丼。歯ごたえもしっかりしてあって、食べ応えも十分。このメニューは日本発の便でのみ提供しているようだが、海外発の便の路線にも拡大すべき。茅乃舎の野菜スープと共に美味しく頂く。

お腹も満たされたので、もう1本映画をと張り切るが、選択した作品がいまいちだった。そのつまらなさに急激に瞼が重たくなる。先程までの意気込みはいづこへ。

手のひらサイズになった翼の王国

House of GUCCIから長時間モニターを眺めていたので、目が疲れてきたせいもあるだろう。ここは一旦、映画から離れて、翼の王国に。電子版だとまたモニターを見ることになるので、紙媒体をCAさんに依頼する。

いつのまにか手のひらサイズになった翼の王国。読み進めていくと、やっぱりもう睡魔の限界。

プランBの徹夜コースもあえなく断念。シートのリクライニングをフラットにして就寝。

気が付けば、5時間ほど休んでいたので、想定していた時差調整プランAもBもどちらも遂行できず。仕方あるまい。眠たい時に寝るのが一番。

起きたタイミングで、着陸までの時間が迫っているので食事をキャビンアテンドさんから提案され、朝ごはん代わりに頂く。

洋食の桜海老と菜の花のクリームリングイネのパスタを頂く。”朝食”としては幾分ヘビーだが、胃はもうすでに時差ぼけを起こしていて、これが朝食なのか、昼食あるいは夕食なのかを認識できなくなっている。

見た目ほどは重たくはなく、軽く召し上がることができ、食事が終わるころには着陸態勢に入っていった。

ANAの日本-メキシコ路線は、食事の面では日本発の路線に軍配が上がりそう。また、メキシコ発の場合は、出発時間が深夜となるため、時差の調整はしやすいが、ビジネスクラスの機内サービスを堪能する時間が限られてしまう。この面からも、日本発の便の方が充実したフライト時間を過ごせることになる。

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