今月のチョコレート(2022年1月)

チョコレート

2021年末、3カ月間の応援でコロンビアの仕事を手伝ってくれた同僚への送別会と忘年会を兼ねて朝食会が開催され、その場で上司から職員全員にクリスマスプレゼントとしてチョコレートが配られた。

小さな箱に入れらたチョコレートは、一口サイズのものが4つ入っていた。これまでスーパーやカフェで購入できる板チョコを中心にコロンビアのチョコレートを探求してきたが、1個ずつ作られたチョコレートへのリサーチに頭が回らなかった。

キーワードはchocolate artesanal

住んでいる地区にはチョコレート専門店を見かけなかったが、「chocolate artesanal」で検索してみるとヒット。そのうちの1つ、歩いて行ける距離にあったのが、上司がプレゼントしてくれたチョコレートの店舗だった。

首都・ボゴタにして検索すると、かなりの数の店舗が表示される。お土産にもこうしたこだわりのチョコレートを持って帰るのも選択肢の1つかもしれない。

一粒売りは案外リーズナブル

ディスプレイに並ぶ一粒チョコレート

ひとまず一番大きな箱の容量を訪ねると、28個入りのようだ。いくつかはダブってしまうが、ひとまず全種類詰め込んでもらい、いくつか気になったもの、外れのなさそうな味のものを複数個追加してもらい、チョコレートの宝石箱が完成。残念なのは箱の内部がチョコレート1つ1つがうまく収まるように中敷きで区切られていないことだ。

ヨーロッパのチョコレートブランドなら1粒でも300‐400円くらいするが、この店舗では28個入りで約2250円。1粒あたり約80円。これはかなりリーズナブルではないか。ちょっとこだわった板チョコはコロンビアでも300円、400円することを考えると、この粒チョコがとってもお買い得に思えてきた。おまけにちょっと高級感も味わえるし。

外れもあるが総じてレベルは高い

25種類ほど異なるチョコレートのすべてがなんのチョコレートだったのか記憶するのは不可能で、商品棚の写真を撮らせてもらい記録を残す。

この中でリピートしてみたいと思ったチョコレート3選。

1.trufa de Maracuyá

パッションフルーツのチョコレート。外側に黄色いラインが施されており、さらに中にも酸味がかったフルーツの味を想像していたが、パッションフルーツが使用されているのはどうやらこの外側のデコレーションの部分だけのようで、チョコレートの甘さは控えめ。パッションフルーツが主張しすぎることもなく、チョコレートとの程よい按分。

2. Florentino chocolate negro 70%

70%と言うだけあって、甘ったるさは全くなし。デコレーションに乗せられたオレンジピールとのコンビネーションが最高。ややネチっとした食感とチョコレートの苦味が交わっているところに、ナッツのさくっとした歯ごたえが加わり、異なる食感と風味のオーケストラが口の中で展開される。

3.Crocante de 3 chocolates

 3種類のチョコレートが使用された一品。トップにはサクサクした小粒のボール状のチョコレートに、中はホワイトチョコ。外側は甘くも苦くもない丁度よい加減のチョコレートで形作られている。Crocanteというだけあって、まずはボールチョコがサクッと口の中でかみ砕かれ、ホワイトチョコのほんのりシャリっとした食感に包まれ、最後に外側のチョコレートがすべてを包みこむような物語が口の中で展開される。

イマイチだったチョコレート3選 これらは次回以降は購入することはないだろう。

1.Brigadero de Coco

ココナッツのチョコレート。外側に散りばめられたココナッツが甘い。一瞬チョコレートはどこに行ったのか彷徨う。ココナッツの味が落ち着いたころにチョコレートの味わいがじんわりとやって来るが、チョコレートとココナッツの組み合わせがいまいち好みではないのかもしれない。

2.Lemon

レモン(左)とルロ(右)

チョコレートとオレンジの組み合わせは最高だと思う。ならばレモンもと思ったが、チョコレート感があまりない上、かと言ってレモン感も漂わない中途半端な位置づけ。混ぜ合わせることによる相乗効果が生まれていない。

3. Lulo

こちらはコロンビア以外ではあまり見かけない果物のLuroを使った一粒。この果物そのものは外側がオレンジだが、内部は緑でその色がチョコレートで表現されている。日本人の目には抹茶チョコレートにしか見えない。肝心のLuloの味わいもそれほど効果的ではなくちょっと残念な印象。

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