ニュージーランド南島3,140キロのドライブ旅

ニュージーランド

初めて海外でのレンタカー旅は、ニュージーランド南島を約2週間かけてほぼ一周する3,140キロに及んだ。息を吞むような絶景に迎えられたり、ちょっとしたトラブルに見舞われたり、今回はそのドライブ旅を振り返る話。

ニュージーランド南島一周ルート

今回の旅は、クライストチャーチを出発して時計周りにニュージーランド南島を一周。世界地図を見渡すと、オーストラリアの横にあるせいか、小さく見えるニュージーランドだが、その国土は日本の4分の3くらい。2週間という旅の期間を考慮して、今回は南島のみのドライブ旅となった。

それぞれのドライブコースの過去記事は以下。

ドライブとともに、各地でハイキングを楽しんだ今回の旅は、2週間という時間でニュージーランドの南島を一周するというのはかなり駆け足だった。

Distance Travelled: 走行距離は3,140キロ

運転中、何度もニュージーランドが案外、大きな国であることを実感させられ、その証拠に、約2週間の旅の期間中の走行距離は3,140キロにも及んだ。

絶景No.1は?

絶景No.1のドライブルート 

今回のドライブ旅で最も印象的だった絶景は、ずばりDay2のアオラキ/マウントクックに向かった際のルート。

アオラキの雪に覆われた山脈に向けて車を進ませていたのだが、むしろその山々がこちらに迫ってくるような迫力は圧巻。アオラキはニュージーランド観光のハイライトでもあるが、交通量は意外に少なく、運転もしやすかった。

ニコラス山へのドライブルート

絶景と言えば、Day5のテアナウからクイーンズタウンに向かう途中に迷い込んだ、ニコラス山通りまでのドライブルートの景色も記憶に刻まれた。

こちらはアオラキ/マウントクックまでの絶景のドライブとは異なり、大自然の中を冒険している気分にさせてくれたルート。最も、道を誤って進んでしまったルートなので、道順に不安な気持ちが苛まれ、心の底からドライブを楽しめたわけではなかったが、機会があれば是非もう1度チャレンジしたいドライブルート。

ドライブ旅必須アイテム

ニュージーランドでレンタカーを借りてドライブ旅をするのに必要になるのは、国際免許書等は言及するまでもないが、意外な必須アイテムとなったのが、リップクリーム/ハンドクリーム。

10月下旬の訪問時には、ニュージーランド南島の西海岸以外の地域を運転していると、車内はとにかく乾燥する。ひどい時は30分おきくらいに、唇や指さきがカサカサしてしまうくらいだった。よって、リップクリームとハンドクリームはマストアイテム。雨の多い西海岸の乾燥はそれほど気にならなかった。

長いドライブ旅では音楽を聴きくのも一手。残念ながら携帯にダウンロードしていなかったので、車内でカラオケで気分を上げる羽目に。

ラジオの電波が入る地域は街の中心に限られるため、一旦、高速道路の荒野に出てしまうと電波外に。携帯の電波も入らない箇所も多いので、事前に準備しておくことが必須。

ニュージーランドでの運転は簡単?

ニュージーランドでの運転だが、日本と同じ左側通行、この点はアドバンテージ。歩行者やバイクもほとんどいないので、気を取られることが少ない。

ゆったりとした時間がながれているせいなのか、我先に急いでいるようなドライバーも街の中心を外れるといないので、クラクションが鳴り響く音は滅多に聞こえてこない。ドライブ旅の最中1度だけ、交差点の進入ポイントで、侵入車との距離が近くなったので、ブブーと勢いよくクラクションを鳴らされた以外は静かに運転ができた。

道順も長ーい一本道が続いていくようなイメージなので、カーナビがなくても都市間移動は簡単。分岐点を見逃したとしても、交通量が少ないので、すぐにUターンできるポイントが見つかる。

スピード違反で警察に捕まったのも旅の思い出

注意が必要なのが、警察の取り締まりと事故。

スピード違反に対する警察の取り締まりは厳格で、2週間の旅路の中で1度御用となってしまった。地元の人も、取り締まりの厳格さについて口をそろえていたので、運転する際は、制限速度を遵守すべし。

交通事故現場に遭遇

スピ―ドを定められた通り守っていると事故のリスクも下がる。2週間の期間中、2度の事故を目撃。

こんな見晴らしのよい1本道の高速道路でどうやったら事故が起きるのだろうと思うが、単調な道ゆえに、携帯に注意がそれたり、スピードを出し過ぎたりして、惨事を招いてしまうのだろう。

レンタカー旅は経済的?

今回のレンタカーは、14日間で357ニュージーランドドル(約32,000円)、1日当たり25.5NZドル(約2,300円)。レンタカー自体の料金はお得な印象。

レンタカー旅の際に付随する料金としてガソリン代、駐車場代、高速道路代が思い浮かぶが、前者2つはお高め。

ガソリン価格1リットル=3.289NZドル

マツダ・デミオの小型車を給油サインが点灯してからタンク満タンまで30リットル前後給油すると8,500円近い料金がかかっていた。1リットルあたり3.289NZドル(約290円)前後。日本よりはるかに高い。

時折スーパーで買い物をすると、会員でなくても精算の際に、ガソリン割引のクーポンが出てくることがあるので、それを使って、少しガソリン代を節約するのも一手。

駐車場料金は、地方の町では路駐で問題なしだが、クライストチャーチの中心部やミルフォードサウンドの有料駐車場はお値段お高め。クライストチャーチの有料路上駐車場は30分で3.5NZドル(約300円)。日本の24時間駐車800円の値段に慣れていると割高感が否めない。

その反面、高速道路が無料なのはありがたい。国土はそこそこの広さはあるとはいえ、ニュージーランドの人口は500万人ほど。それでも各都市を結ぶ高速道路が整備されている上、料金がかからないというのは画期的で、旅行者の財布にもありがたい。

ニュージーランド運転あるある

2週間ほどのニュージーランドでのドライブ旅だったが、他では感じなかったニュージーランド運転のあるあるを最後に紹介。

  • 動物の亡骸に遭遇

豊かな自然が数多く残るニュージーランド。それでも、大自然の中を貫通する高速道路では、野生動物と車との衝突が後を絶たない。高速道路を走行していると、残念ながら1日に少なくとも1度は、動物の亡骸に遭遇することになる。ニュージーランド南島の西海岸ではその遭遇する回数がさらに増えた印象。

  • 橋は一車線が基本

山々を駆け抜けるルートでは、時折、川に係る橋を通り抜けることになるが、ほとんどの橋は1車線しかない。交通量が少ないので1車線で十分という考えなのだろうか、最初は少し戸惑ったが、橋を挟んでどちらが優先側かが表示されるか、場所によっては信号が設置されており、特に不便さは感じていない模様。橋がコンパクトで済む分、建設費も抑えられるというメリットもあるのだろう。

  • 1時間ごとに変わる風景

ニュージーランドでのドライブ旅の醍醐味と言っても過言でない景色。壮大な風景が目の前に広がった瞬間、高鳴る興奮と、この景色に囲まれた道がどれだけ続いていくのだろうと思わせるが、1時間もしないうちにまた別の景色が出迎えてくれるので、飽きる事がない。もちろん正確に1時間ごとに景色が変わるというわけではないが、風景の変化が楽しめるのがニュージーランドはでのドライブ旅の魅力。

今回は、ニュージーランド南島3,140キロのドライブ旅を通して得た経験から、レンタカーを借りてニュージーランドを周ってみたいという旅人の参考になればと思い、総まとめとう形でドライブ旅を振り返ってみた。

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