ニュージーランド南島のハイライト・ミルフォードサウンドクルーズ

ニュージーランド

ニュージーランド南島のハイライトと言っても過言ではないミルフォードサウンド。残念ながら天候が冴えないが、旅の日程もそれほど余裕がないので、悪天候の中、クルーズ観光を決行。天気に恵まれなくとも、その美しい景色に楽しませてもらったクルーズの話。

悪天候でも絶景に変わりなし

出発地点では少し青空も見えた

ゲストハウスで出会ったイスラエル人の旅人から、クルーズは事前に予約した方がよいとのアドバイスを受け、Bookmeというサイトから10:30am発の便を予約。結果的には、連休前の平日だったので、予約しなくても乗船できた。クルーズ料金は108.75NZドル(約1万円)。

ニュージーランドでのハイキングやトレッキングはほとんど料金がかからないので、大きな出費のように感じるが仕方あるまい。

クルーズはいくつかの会社が運航しているが、サービス内容はほとんど似通っている。その中からSouthern Discoveries社を選択。特に理由はなく、クルーズの出発時間が丁度よさそうだったから。

いくつもの滝がクルーズ乗船客を迎える

クルーズ船の停泊所ではほんの少し青空も見えたので、淡い期待を抱いたが、予定通り10時30分に出発すると間もなく曇空に覆われる。それでも山頂からの水の流れが滝となって所々にその直線が乗船客を魅了する。

防寒対策必須のデッキ

多くの乗客がダウンやジャケットで防寒対策

クルーズに乗船した10月下旬は、ニュージーランドでは初春のはずだが、美しい絶景を楽しむ船のデッキには冷たい風が吹き付ける。天気が良ければ、開放的で気持ちよいのかもしれなが、悪天候の際は、防寒対策必須。

半パンでデッキに上がってきた観光客もいたが、寒さに耐えられず、10分もしないうちに船内に戻っていった。

曇空で視界が良好ではないため、湖を運航しているような錯覚に陥るが、ミルフォードサウンドは海へと続くフィヨルド地帯。悪天候でもその景勝地の美しさは変わらない。

動物との出会いも

ペアで泳ぐイルカ

上述のイスラエル人観光客は、クルーズに乗船した際にはペンギンを見る事ができたと話してくれ、その期待が高まったが、この日はペンギンの姿はなく、代わりに登場したのがイルカ。気持ちよさそうに海へと泳いでいくイルカに癒される。

そろそろ体も冷えてきたので、船内から景色を楽しむことに。車でミルフォードサウンドまで来たとは言え、防寒用のジャケットを持ってきておいたのは大正解だった。

スターリン滝では再び多くの乗船客がデッキに

ニュージーランド南島観光のハイライトであるミルフォードサウンドのクルーズにも乗船でき、運よくイルカの姿も見えたので、満足な気分に浸っていると、港に戻る直前に最後のアトラクションとして、スターリン滝の傍まで船を寄せてくれる。

ほぼ真下から見上げるその滝の落差、辺りに吹き上がる水しぶきの迫力に、先ほどまで寒さで凍えていたことを忘れさせられる。多くの乗客が最後のシャッターチャンスを逃すまいとデッキに上ってきて、滝を眺める。

2時間弱ほどのクルーズは無事に終了。

無料/有料駐車場を使い分けよう

ミルフォードサウンドへは、レンタカーを借りて訪れる観光客も多いが、注意したいのが駐車場。カフェテリアや観光案内所そばの有料駐車場は、午後3時までの利用の場合、1時間当たり10NZドル(=約900円)。クルーズが2時間ほどなので、3時間は駐車することになる。そうすると、駐車場代だけで3000円近くの出費となってしまう。

駐車場の出費を抑えるには、無料駐車場を利用することになる。カフェテリアや観光案内所のある建物の手前に整備されており、特に目立った看板がないので、車でミルフォードサウンドまでやって来ると、気づいたら有料駐車場までたどり着いてしまう。進行方向左手に、水辺近くに車が停車しているのが見えたら、それが無料駐車場のサイン。

駐車場からクルーズの乗り場までは15分ほど歩くことになるので、乗船までの時間には余裕をもっておきたい。また、歩くのが困難な場合は、有料駐車場を利用するか、ツアーの観光バスの場合は、クルーズのターミナル近くにバスが駐車するので、それほど歩かなくて済む。

ニュージーランド南島のハイライト、ミルフォードサウンドクルーズ、悪天候でも雄大な景色を十分に楽しめる。ハイキングと違って料金はそれなりにかかるが、その価値は十分あるので、是非、クルーズに乗船してミルフォードサウンドの景勝地を訪れてみてほしい。

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