ニュージーランド・ドライブ旅 Day3 アオラキ/マウントクック~テアナウ

ニュージーランド

アオラキでトレッキングを堪能した後、ニュージーランド南島をさらに南下してテアナウを目指す。そこはニュージーランド南島の観光のハイライトの1つでもあるミルフォードサウンドへの拠点ともなる町。前回のドライブではスピード違反で捕まってしまったので、今回は慎重な運転を心がけながらテアナウに向かう話。

ガソリンがない!!

アオラキ/マウントクックからテアナウまでは約421キロ、5時間ほどの距離。昼食や休憩などを挟むと、本日は1日中ドライブの日となりそうだ。夕方までにテアナウに着くことを目標にドライブスタート。

本日も快調に進んで行こうと思いきや“給油してください”の文字がメーターに表示される。日本語が分からないユーザーだったら、不便だろうなと思いつつ、昨夜運転したときは、走行可能距離が72キロまでは表示されていたのだが、その後、“給油してください”の表示に切り替わった。いやいやむしろ、最後の最後どれくらい走れるのかが気になるのに、この表示はいただけない。

昨夜、タスマン湖まで運転した距離を考慮して、まだ40-50キロは走れそうな計算だが、次のガソリンスタンドがある街Twizelまでたどり着けるか微妙。ここは大事をとってアオラキ内にあるガソリンスタンドとも呼べない給油所で補給してからドライブを始めることに。

アオラキのこじんまりした給油所

ニュージーランドでの初めての給油。あまりセルフは得意ではないので、初めての時は店員のいるガソリンスタンドを選びたかったが、そうもいかず。レギュラーとディーゼルの選択肢に迷う。

車内の日本語表記をみても、恐らくディーゼル車ではないはずと想像し、レギュラーを選択。前払い制のようだが、ガソリンの値段、タンクの容量が不明のため、いくらの金額を支払うべきなのか。とりあえず50NZドル(約4,500円)。

燃油サーチャージなどでガソリンの値段が上昇していることは知っていたものの、車に給油する機会は最近全くなかったので、値段の事情がまったく読めず。おまけにニュージーランドのガソリン事情にも精通していない。

50NZドルで十分かと思ったが、満タンまで2メモリほど残った。慣れないセルフの給油に、学生時代にガソリンスタンドで一度くらいアルバイトしておけばよかった。とはいえ、無事に給油ができたのでよしとして、ドライブスタート。

サーモンとの新たな出会い

車を1時間ほど走らせ、Ruataniwha湖に差し掛かるころに目に飛び込んできたのは、またもやサーモンの文字。Salmon Loverとしては立ち寄らないわけにはいかない。またもやサーモンを楽しむ機会に恵まれるとは。この場所は、養殖所にカフェが隣接しており、生け簀の傍でサーモンを楽しめる。

団体のツアーバスも停車する場所のようで、店内は賑わっている。迷うことなく100グラムの刺身12NZドル(約1,000円)を頂く。新鮮で脂身もほどよく、一気にテンションが上がる。

乾燥した大地を駆け抜ける

乾燥した大地を駆け抜けるドライブ

サーモンのとろっとした味わいの余韻が残る中、目の前の景色の移ろいは早く、ワイタキ地区の渓谷の中を駆け抜ける。それまで緑の木々が見えていた風景から一変。乾燥した大地の中を、蛇道のようにカーブが続く。そのせいか、直線でスピードを出し過ぎることはないが、十分にスピードを落とさずにカーブに突入してしまうと、遠心力で体が外に持っていかれる。

先ほどまでの湖と雪山の景色が広がっていたのが現実ではないような気に苛まれ、また別の国に来てしまったかのような景色の様変わりがドライブを楽しませてくれる。

サービスエリアでランチ

渓谷を抜けると再び頂上が雪に覆われた山々が現れる。午前中にサーモンを食べたが、時刻は13時を回っており、次どこにあるかわからないサービスエリアまで進むと、ランチタイムを逃してしまう可能性もあるため、Tarrasという町で休憩。カフェとお土産屋さん、給油所があるこじんまりとしたサービスエリア。

サービスエリアのカフェ

旅の間は自炊する機会も少なく、ましてや時間のかかるスープを作ることはないので、メニューにあった本日のスープ15NZドル(約1,350円)をチョイス。トマトスープの優しい味が体に吸い込まれていく。あまり満腹になって午後のドライブが眠気に邪魔されてはいけないので、これくらい軽いメニューがありがたい。

渋い色目の毛糸

お腹が満たされた後は、少しお土産屋さんをチェック。ニュージーランドと言えば羊毛!今住んでいるパプアニューギニアでニットのバッグが伝統なので、ここで毛糸を買って作ってもらおうと思ったが、1玉15.5-31NZドルと結構なお値段。バック1個作るのにいくつの毛糸が必要なのか不明なので、ここは断念。そのままドライブを継続。

中継地のクイーンズタウンまで午後のドライブ

最終目的地のテアナウまではまだまだ距離があるので、次はクイーンズタウンを目標に。先程までの渓谷の乾燥した大地は姿を消し、また緑溢れる道が続く。

再び山間の景色に突入すると、眼下には清流。実にドライバーを飽きさせないこの風景の移り変わり。クイーンズタウンに近づいているせいなのか、次第に交通量も増えてきた。そろそろかなと思ったのだが、実はまだまだ2時間以上の道のり。

ちょくちょく展望スポットで停車して写真を撮るために時間を要したとはいえ、それにしても想像以上に遠い。これはクイーンズタウンに立ち寄らずにテアナウまで直接向かうか悩み始める。

もう少し進んで体の疲労と相談しながら決めよう。

クイーンズタウンに差し掛かるころ、道路は工事中で渋滞。徐行運転をしている間にどっと疲れが出てきたので、これから先の安全運転のためにも一旦休憩を入れよう。

なんとかクイーンズタウンの中心部まで車を走らせたが、無料の路駐が見当たらない。交通量からしてタダで駐車できる場所がありそうにもないので、スタバにでもよって車を停めようと地図を設定。無事にスタバまでたどり着いたのだが、ドライブスルーはおろか、駐車場すらない。街の中心地なので仕方ない。

近くの有料パーキングに駐車。30分で3.5NZドル、これが高いのかどうかを判断する基準はないが、これまでニュージーランドで訪れた場所は無料の路駐だったので、お金を支払うこと自体に若干の抵抗を感じるが致し方ない。

スタバで一息。さすがに背中と腰に張りを感じる。スイーツとコーヒーでエネルギーチャージ。目の前に観光案内所があったので、クイーンズタウン市内中心部で無料の路駐場所を訪ねて置いた。3日後にはここに戻ってきて数日滞在する予定だが、あいにくゲストハウスには駐車場がないので、この情報は貴重。

さすがに市内のど真ん中に無料の駐車場はないが、5分くらい徒歩で歩いたいくつかの通りは路駐させても問題ないということであった。

ガソリンもすでになくなりかけていたので、前回の反省を活かして早めに給油。スーパーで買い物した際にガソリンスタンド「Z」のクーポンをもらったので、それを使ってガソリンを入れる。どれほどお得になったのかは実感がわかないが、割引されていたことは確か。

ガソリンスタンドには店員さんがいたので、給油機の使用方法を訪ねて満タン近くまで給油。お値段約90NZドル。この値段を考えると、午前中に給油した際の50NZドルが妥当な値段に思えてきた。1回目を満タンではなかったとはいえ、1日に2回も給油するのは人生で初めての経験。

テアナウまでラストスパート

もう少しと思っていたが、クイーンズタウンからテアナウまではさらに2時間もかかる。予想到着時刻は17:30、暗くなる前にはテアナウにたどり着けそうだ。

クイーンズタウンを後にしてからは再びワカティプ湖による湖畔ビューが広がる。太陽の光が湖面を照らしキラキラと輝きを放つ。

ワカティプ湖に別れを告げると、再び渓谷の中を駆け抜けていく。どこまで深く谷の中に吸い込まれていくのかと思いや、次に待ち受けていた景色は緑の丘陵地帯。写真で記憶していたイタリア・トスカーナ地方のような風景。

本日も天候に恵まれ、日が傾き始める時刻になっても明るい青空が広がる。天気には感謝しかないが、いかんせん長時間の運転に体の疲労感が高まってきた。

この先に町が存在するのかと不安を抱かせるような道がしばらく続いたが、ついにテアナウに到着。時刻は17:30を回っていた。休憩などを挟んだが7時間に及ぶドライブはこれまでの人生の中で最も長い記録を更新。

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