ニュージーランドハイキング・インヴィンシブル金鉱山/グレノーキー

ニュージーランド

ニュージーランド南島クイーンズタウンに到着すると、別の旅人からグレノーキーという場所をお勧めされた。クイーンズタウンから約45キロほど離れた場所だが、レンタカーもあることなので向かってみよう。グレノーキーでちょっとマイナーなハイキングを楽しんだ話。

治安のいいニュージーランド 車上荒らし発生せず

窓を閉め忘れて駐車

ゲストハウスには駐車場がないため、徒歩5分ほどの距離に停めて置いた車まで向かうと、なんと窓が少し開いた状態。昨日、駐車した際に閉め忘れた。ゲストハウスの部屋はそれほど広くなく、車内にスーツケースを置いたままにしていたので、一瞬、車上荒らしが頭をよぎったが、特に何も起きてはいない模様。治安のいいニュージーランドで助かった。

ヒヤリとさせられた一日のスタートだったが、少し風は冷たいものの空は快晴でドライブ日和。ワカティプ湖の青さもにも輝きが増している。グレノーキーまでは昨日テアナウから通ってきた道とはワカティプ湖を挟んで反対側の道を進んでいくようだ。

蛇道をくねくねと縫っていくように進んで行く。クイーンズタウン周辺とは違い交通量もほとんどない道のり。

カフェには朝食を求めるお客さんが絶えない

ゲストハウスでコーヒーを飲まずに出発したので、どこかに立ち寄ろうかと思っていると、どうやらもうグレノーキーの町に入ったようで、こじんまりとしたカフェへ。

パンやバーガーがとても美味しそうに見えたが、これからハイキングをするので満腹にしてはいけないと、コーヒーとオーツケーキで我慢。

今日は、少しガッツリとハイキングをしたい気分。事前のリサーチでは、インヴィンシブル金鉱山の跡地を巡るハイキングコースが少し距離があってぴったりのようだ。コースは調べられたもの、入り口までのたどり着きかたがあまりよくわからない。近くまでたどり着けば、案内板でも出ているだろうと期待してやって来た。

穴場のハイキングコース・インヴィンシブル金鉱山

カフェの外の看板には、確かにインヴィンシブル金鉱山との表示があって、ハイキングコースとなっているようだ。

カフェを後にしてしばらくすると、アスファルトから砂利道へと変わる。どこまでこの道が続いているのだろうか。不安が募る。とはいえ、一本道なので迷うすべもない。どこまでも続く1本道の先には何が待ち受けているのか。

間もなくすると進行方向の左手に案内板。車から降りて地図を確認。現在地の先に目指すインヴィンシブル鉱山はまだこの先のようだ。一本道しかないので、間違っているということはないはずだ。

正しい道のりと信じて進むと視界が開け、小道が谷の奥深くまでまだまだ続いていく。どこかアルプスの少女ハイジを彷彿とさせる景色。ハイキングコースの入り口が見つからないとしても、この道をドライブするだけでも十分に楽しい1日になりそうだ。

行く手を阻むかにみえた小川

トレッキングコースの入り口までには2つの“Ford”があるそうだが、このFordという英単語の意味を知らなかった。どうやら徒歩や車で渡れるくらいの深さの小川のようで、突如として目の前に現れた。念の為、車から降りて、小川の深さをチェック。流れには勢いを感じさせられたが、深さはそれほど心配なさそうだ。難所をクリアしたかと思ったら、2つ目の小川が登場。こちらは、少し深さがあるように見えたが、無事に通過。

ハイキングコースの案内

2つの小川を通過してさらに進むと、正しい道で通過してきたことを確信させてくれるハイキングコースの案内表示板が目に飛び込んできた。一安心。

近くには特に駐車場はないため、ほかの車の通行の邪魔にならないように、少し道路から離れたスペースに駐車しようと思ったら、後続車の姿。これまでの道のりでは一台も車を見かけなかったのに、よりにもよってこの最後の瞬間に、その上、駐車のためにハンドルを何度も切り替えしているときに。

道を譲ると、この車が狙っていたスペースに駐車。仕方あるまい。その代わりに近くのスペースに車を停める。

あまり訪れる人が少ないのか、それほど整備されていないハイキングコース

案内板には往復2-3時間となっているので丁度いい距離感。ハイキングスタート。

あまり訪れる人が少ないせいか、ハイキングコースはとくに整備された山道というわけではないが、迷わない程度に道順が続いていく。ちょっと穴場な感じがして気分が高まる。

この日は快晴に近く、歩いていて少し汗ばむくらいだが気持ちがよい。おまけに空気のおいしさを実感させされるくらい、体内に新鮮な酸素を取り込むたびに体が爽快に感じている。

ハイキングコースの往路は、ほぼ上り坂だが、勾配はそれほどきつくはない。

インヴィンシブル金鉱山の歴史保存区域を知らせる案内まで辿り着くと、その周辺には、かつて金の採掘のために使用されたとみられる設備が遺跡として残っている。

今はハイキングコースの1つだが、かつてはここで人々が働き、産業が隆興していたかと思うと、その移り変わりに感慨深くなる。

さらに登っていったものの、ハイキングコースの終着点のような場所がどこになるのか定かではない。産業遺産が残っていた場所が終着点となるのか。見上げると、まださらに登れそうな道も続いている。体力にはまだ余裕があったので、もう少し上ってみよう。

少しづつ岩に囲まれ、これまでのように明確なハイキングコースが見当たらないので、このあたりで区切りを付けよう。振り返った先には谷の間を川が流れ、遠くには頂きが雪で覆われた景色が広がる。この大自然を目にすると、ハイキングの楽しさを改めて実感させられる。

絶景をお供にランチ

ゲストハウスでパパっと作ったスモークサーモンサンドイッチも、大自然の中で食べると格別の味になる。ハイキングコースにはレストランはおろか、売店すらないので、食べ物の持参はマスト。

復路は下り坂なので景色を楽しみながら足がスムーズに運ばれていく。距離とハイキングの所要時間という観点でこのコースを選択したが、穴場感といい、想像したよりも満足できた。

谷を流れる川の水の冷たさは雪解け水のレベル

停車していた車のポイントまで戻ってきたが、時間はかなり余裕があったので、耳にこだまするせせらぎに引き寄せられるように、そのまま谷を流れる川まで降りていく。

少し汗ばんだので、顔を洗おうと水に手をつけると、その冷たさに思わず声を上げてしまう。アイシングも兼ねてこの冷たい水に足をつけてリラックス。こんな自然と共存できるニュージーランドはなんて贅沢な場所なんだろうかと思いを馳せる。

美しい湖が映えるグレノーキー

せっかくなのでグレノーキーの町にも立ち寄って散策をしよう。クイーンズタウンとは比較にならないほどの小さな町だが、美しい湖と山が迎えてくれる。

快晴の空模様が湖の美しさを一層引き立ててくれる。水の透明度も言及するまでもなく、澄み切っている。

湖のは釣り人の姿

インヴィンシブル金鉱山のハイキングコースとは違い、グレノーキーの町の中心には観光客の姿も目立つが、それでも町の規模が小さいので、混雑とまではいかず、静かにゆったりとした時間が流れている。

ニュージーランド滞在が1週間を過ぎ、そろそろレイクビューに飽きてきてもおかしくはないが、それぞれの場所、天気によっても異なるその表情に、まだまだ魅了されている。

ニュージーランド南島の観光の中心地クイーンズタウンを訪れた際には、ちょっと足を伸ばして、グレノーキーを訪れて、観光客の少ない静かな湖畔の雰囲気を味わうのがお薦め。インヴィンシブル金鉱山以外にも、いくつものハイキングコースがあるので、是非訪れてみたい場所の1つ。

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