ニュージーランドの物価

ニュージーランド

旅をする際に気になるのが現地の物価。円安傾向が続く昨今では、為替レートの行方に神経質にならざるを得ない。さらに、短期間の旅では、クーポンを利用したり、地元のお買得なお店の情報を得たりすることが難しい。今回は、旅を通してみたニュージーランドの物価を紹介する話。

NZドルに対しても円安

テレビの為替ニュースで取り上げられる相場は米ドル/円、よくいってユーロ/円くらい。ニュージーランドドル/円の相場は旅をした2023年10月中旬から下旬は1NZドル=約87円前後の相場だった。リーマンショックの後には一時期1NZドルが50円を切る水準だったので、その時期と比較すると随分と円安が進行している。

スターバックス指数は?

各国の物価の水準を計るのに用いられる指標としてはビックマック指数が最も知られているが、残念ながらファーストフードはあまり食べないので、その代わりとして、マクドナルドに負けず劣らず世界展開されているスターバックスのコーヒーの値段からニュージーランドの物価を探る。

ニュージーランド南島の最大都市クライストチャーチでアメリカンコーヒーのトールサイズ、店内の利用で5.7NZドル(約500円)。ホイップなど付いていない一番ベーシックなコーヒーがワンコインで済んでいるので、スタートとしてはニュージーランドの物価は特別高いという印象は受けない。  

食料品はお高め

1つ1つの物価については、旅をしているうちに慣れてくるだろう。ニュージーランド到着日は、1NZドル=87円を頭の中で置き換える習性もないし、どの商品が高くつくのか不明。しかし、その無知さを逆手にとって、食べたいもの飲みたいワインを値段を気にせずどんどん買い物カートに入れていく。

3日分くらいの食料になればと思っていたが、合計137.27NZドル(約12,100円)!!! 旅の初日だから躊躇なくできた買い物。

ニュージーランドと言えばラム肉

ニュージーランドのご当地品であれば、お買得なはず!と短絡ではあるがニュージーランドと言えばキウイとラム肉ということで購入してみたが、どちらも驚くほど安いというわけではない。

ゴールドキウイは1個当たりの値段にすれば100円前後、ラム肉はチョップが4切れで15.24ドル(=約1,340円)と残念ながらお買得感ゼロ。

ラーメンの値段は案外リーズナブル

日本から海外へ旅行する際、それほど日本食は恋しくならないので、現地で日本食レストランに行ったり、スーパーで日本食の総菜を買ったりすることはほとんどない。しかし、今回のニュージーランド旅はパプアニューギニアで暮らしていた時に訪れたので、日本食を見つけた際は、さすがに誘惑に勝てずに、物価調査と言い訳をしてラーメンを食べてしまった。

クイーンズタウンのモールに入っていたフードコートで食べたラーメンは26.36NZドル(=約2,320円)もちろん日本と比較すれば割高だが、他の海外の主要都市で食べるラーメンと比較すれば、まだリーズナブルな方だろう。

ハイキングは無料、その他のツアー費用は?

ハイキング大国ニュージーランドは、各地にコースが整備されていて初級者から上級者まで様々なルートを楽しむことができる。コースにたどり着くまでの交通手段の確保は必要だが、ハイキングそのものは無料。国立公園内であろうとも、特に入場料を請求されることもなく、お金をかけずともニュージーランドを楽しめる最適な方法。

ヘリコプターツアー料金は30分で425NZドル!

ハイキングでお金をかけずともの美しいニュージーランドの景色が楽しめる一方、ツアーやアクティビティを利用するとなると、それなりの費用がかかるのが実情。

ニュージーランド南島のハイライト、ミルフォードサウンドのクルーズは1万円前後、マールボロのワイナリーを巡る1日ツアーも2万円以上と結構なお値段。

テカポ湖の星空ツアーは185NZドル

また、フォックスグレイシアでヘリコプターで氷河を遊覧するアクティビティは30分で425NZドル(=約37,400円)。世界でも有数の星空が楽しめるテカポ湖での星空ツアーは185NZドル(=約16,300円)とこちらも少々お値段は張る。

現金不要、アメックは不便

ニュージーランドはキャッシュレスが進んでおり、空港で念の為、100NZドルほどATMから現金を下ろしたが、使用しなければならない機会はなかった。

唯一、現金が必要となったのは、テカポ湖の温泉で荷物を預けるためのロッカー。しかし、キャッシュレス社会のため、現金を持ち合わせていない客を想定して、受付でクレジット払いをして、硬貨を受け取り、利用することができた。

現金を持ち歩かなくてよい利便性の高いニュージーランドだが、注意する点があるとすれば、アメリカンエクスプレスのカード。

スーパーやガソリンスタンドでは使用できない店舗もあるため、マスターかビザが無難。

円安の今、現地での物価を考慮すれば、ニュージーランドもお得に旅行できる旅先ではなくなったかもしれない。それでもお金をかけなくても楽しめるハイキングがレジャーとして浸透しているニュージーランドは旅先としては魅力的であることには変わりない。

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