ジャム作りに挑戦

食事

食べるほどではないが料理をするのは好きだし、甘いものにも目がない。しかし、スイーツを作った経験は皆無に等しい。その理由としては、どれほどの砂糖やバターが使用されているかを知ってしまうと、純粋にスイーツを楽しめなくなるのではないかという恐怖心が潜んでいるからかもしれない。

クリスマスに職場からお菓子の詰め合わせのプレゼントを頂いた際、お菓子の一部は瓶詰されていて、空き瓶となった瞬間に突然、自家製のジャムをこの中に詰め込んでみたいとの衝動にかられ、人生初のジャム作りに挑戦。

意外と簡単なジャム作り

レシピのお助け神様であるクックパッドで、「砂糖なしジャム」と検索するといくつかのレシピがヒットした。それぞれのレシピのエッセンスを要約すると、果物とレモン、蜂蜜の3つがあれば何とかなりそうだ。

週末の青空市場で仕入れたイチゴからジャム作りに挑んでみよう。

オーガニックのイチゴ500g

他の野菜などとまとめ買いするので、このイチゴ500gの正味の値段は不明だが、恐らく100円ちょっと。安さも去ることながら、オーガニックという代物。この値段なら、ジャム作りに失敗したとしてもモッタイナイ感に苛まれることはないだろう。

イチゴとレモン、蜂蜜の3つの材料だけなのに、レモンを買い忘れたためオレンジで代用。ヘタを取り除いたイチゴにオレンジと蜂蜜をかけてしばらく寝かせる。

しばらく材料を寝かせた後、火に欠ける。ぐつぐつと煮立つ音とともに、イチゴの甘酸っぱい香りが湯気とともに立ち込める。ここまでの工程は至って簡単だが、意外に大変なのが灰汁取り。これほどまでかと思うくらい、次から次へと湧き出してくる灰汁を金魚すくいのごとくすくい上げる。

徐々に実が崩れてフルーツソースのようになっていく

灰汁取りに格闘しているうちに、段々とイチゴの実が柔らかくなり崩れていき、鮮やかな赤色のソース状に変化していく。これはいい感じだ。ここからは好みの問題だろう。イチゴの実のゴロゴロ感をジャムに残すのか、あるいはもっと煮崩れさせて滑らかなジャムに仕立てるのか。今回は、ゴロゴロ感を残すことにして、火を止めて熱湯消毒した瓶へ移す。何と簡単なんだろう。今まで市販か自称手作りと謳われたジャムしか食べたことがなかったが、これならいつでも自分でできそうだ。

ラズベリージャムにも挑戦

ルビーのように鮮やかなラズベリー

案外簡単だったイチゴジャム作りに気をよくしたのか、同じく青空市場で仕入れたラズベリーでもジャムを作ってみることにした。

中の白い部分をどうするか悩む

張り切ってラズベリーを洗って切ったものの、問題が生じる。真っ二つに切られたラズベリーの中心には白い芯のような部分があった。冷凍のラズベリーやお店で提供されるスイーツについてくるラズベリーの中が空洞になっているのはこの為だったのかと初めて気が付いた。空洞にして取り除くくらいだから、食べるのには適していないのか。ただ、これを1個1個包丁で切って取り除くとなると気が遠くなる作業。

簡単なはずのジャム作りのハードルが一気に上がっていく。思い出してみれば、イチゴも真っ二つに切ると、中心はラズベリーのように白い芯がある。鍋で煮たら、外側の果肉とともに柔らかくなっていったので多分、問題ないだろう。ということで、水洗い、水切り、オレンジの果汁と蜂蜜をまぶししばらく寝かした後、火にかけていく。

イチゴよりも灰汁が少ないラズベリー

この白い芯が気になったが、煮立ってくるとほろほろと崩れていった。その上、イチゴと比べると灰汁の量が断然少ない。1、2回すくうと、鮮やかな赤色のソースに仕上がった。何と簡単なのだろう。後はこの白い部分が味にどのような影響を及ぼすのかは未知数だが、瓶詰めをして終了。

イチゴ(左)、ラズベリー(右)

こんなに簡単に完成するとは。ジャムがスイーツに該当するかどうかの議論はさておき、今まで作ったこともなかったし、作ろうとも思わなかったものに挑戦したということが新たな経験となった。コロンビアはフルーツがお手頃価格で手に入るため、いろんな果物を使ってバリエーションを広げるのも新たな楽しみになりそうだ。

後日、試食した感想は、イチゴのジャムは申し分ない味で、ヨーグルトやパンなどなんでも相性が合いそうな完成度。ラズベリーは酸味が若干強く残ってしまった。これは例の白い芯の部分のせいなのか、あるいはラズベリーそのものの酸味ゆえ、もう少し蜂蜜を足すべきだったのか。次回以降の検証課題だ。

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