コロンビアのビーガン料理

食事

テレワークで仕事をしていると、仕事が立て込んだ日には1日3食自宅で済ませることになってしまう。仕事をするのも食事をするのも同じ机。結構気が滅入る。できるだけ昼食は外に出て食べるようにして、家の周辺のレストランをリサーチすると家から最も近い、歩いて1分もかからない距離にあったのがビーガンレストラン。食生活がビーガンかと問われたら答えはNOだが、レストランが近いという理由から1週間のうち何度かはビーガン食を取り入れるようになった。

ビーガン料理でもボリューム満点

ビーガンと耳にすると、ベジタリアンよりさらに一歩進んで、厳しい規律の上、ヘルシーな食事と勝手なイメージを妄想していたが、よく行くレストランのランチメニューは軽めの食事というよりはしっかりとした食べ応えがある。これがコロンビアスタイルのビーガンなのかどうかは不明だが、日替わりメニューの種類が豊富なので、家から近いということもあり週2,3回通ってもあきない。

実際のメニューの一例を紹介してみよう。

この日の日替わりメニューは、野菜スープにミートボールならぬソイボールのトマトソース和え。食べ応え満点。一度、職場の同僚とランチを共にしたが、女性の胃にはかなりの量のようで、美味しいけどもうお腹に入らないと少しばかり残していたくらいだ。

ランチは14,000ペソ(=約400円)インフレにより多くのレストランで新年からランチメニューを1000ペソ値上げしている。ここも例外にあらず、去年までは13,000ペソ( =約375円 )で食べられていたのだ。それでもスープ、メインプレート、飲み物まで付いてワンコインで収まるのだから、コロンビアの物価は相対的に安いと言えるだろう。

週末はブランチのように家で済ませることが多いが、あまりの空腹にいつものレストランに向かうと、この日は日替わりに加えて特別メニューを提供しているという。お値段は20,000ペソ( =約575 円 )と少し割高になるが、アボカドのピュレにマッシュルームが織り込まれて、カップケーキのように見事にデコレーションがされている。コロンビア料理はあまり盛り付けで魅了されることはないのだが、特別メニューだけあってちょっと手が込んでいる。

別の日にはこれまた家の近くのベジタリアンレストランでランチを食べようとすると、こちらにもベジタリアンメニューと並んでビーガンメニューも用意されていた。

こちらのメインは豆のコロッケ。このメインプレートの前にスープも提供され飲み物付き。こちらもお値段は14,000ペソ。

代替肉の味も絶品

肉好きの人が選択肢の1つとしてビーガンのランチを選択したら、豆が主役の料理に少々物足りなさを感じてしまうかもしれない。それでも、この揚げ物のボリュームはすごいのだが…。しかし、肉好きの人も満足できそうなのが、代替肉を使ったソーセージ。

ご飯の右横に並べられた“ソーセージ” もちろんビーガンレストランで食事をしているので、肉でないことは承知済だが、食べてびっくり。とても豆から作られたと思えないくらい、ソーセージ独特のジューシーさが見事に再現されている。これなら肉好きの方にも満足いただけるビーガンメニューだろう。ちなみにこのレストランでは、このソーセージの物販も実施している。

コロンビアは肉食の国と言っても過言ではないが、だからといってその肉が美味しいかと問われると返答に困窮する。正直、牛肉ならアルゼンチンやウルグアイの方がずっと美味しい。それなら、この代替肉のソーセージの方が選択肢としては賢明な気がする。

コロンビアのボリュームたっぷりのビーガン料理。体に優しいのか?ちょっとこの揚げ物のパンチ力はお腹にも効いてくるが、少なくとも肉食を控えることで、環境にも配慮できるとなれば、ちょっとした食生活の選択肢で地球に優しくなれるのは間違いない。

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