コロンビアで手作りジュース生活

食事

十二指腸潰瘍に罹ってから食事制限がかけられ、これまで朝食の定番メニューだったグラノラもアウト。消化に優しいものを求めて野菜と果物の手作りジュースを朝ごはんのメニューとすることにした。

幸い、コロンビアでは果物も野菜もお手頃なので、惜しげもなくミキサーにかけることができる。色々試した組み合わせの中で、印象に残ったものいくつかピックアップ。

パパイヤ×人参

周囲のコロンビア人に十二指腸潰瘍になってしまったと話すと、ほぼ決まって全員がパパイヤのジュースを飲みなさいとアドバイスしてくれる。日本ではパパイヤはそれほど流通していないから、病気の時の果物というイメージは湧かないけれど、甘くも酸っぱくもないこの中立的な味わいは確かに胃に優しそうだ。

パパイヤだけでは物寂しいので、色彩が同系統という理由で人参と混ぜ合わせる。

勢いよくミキサーにかけていくと、パパイヤは簡単に崩れていき、ニンジンのゴロゴロ感がきちんとなくなるまでじっくりと待って完成。同色系の果物と野菜なので、色の喧嘩が起こることもなく、橙色の鮮やかなジュースの完成。

コロンビア人のアドバイス通り、胃に優しい感じが漂う。パパイヤだけだとアクセントが弱いような気がするので、ニンジンを足したのは正解だ。朝ごはんとしてもニンジン1本食べるのは少々つらいが、ジュースだと簡単に摂取でき、腹持ちもする。

ビーツ×イチゴ×ラズベリー

イチゴをジュースに使うのはちょっと贅沢な感じがするが、コロンビアではそれほど高くないので気軽に試せる。パパイヤと人参のジュースと同様に同色系の野菜と果物ということで、ビーツとラズベリーも加えてみる。

一体どんな味になるのやら。ビーツの味の具合が予想できなかったが、何よりもまずビーツから案外水分が出てくるので、ミキサーに入れる水の量は控えめでも十分だ。きれいなルビ―色を保ったドリンクが完成。

ビーツがどれだけクセを残すのか気になっていたが、全く。イチゴの味をうまく引き立てている。パパイヤと人参は失敗しない確信があったが、こちらのジュースは半信半疑で作ってみたが、一番のお気に入りとなった。

セロリ×ケール×リンゴ×キウイフルーツ×レモン

ビーツジュースの成功に自信を得たのか、さらなる高みを目指す。超意識高い系のジュースとして、セロリ、ケール、リンゴ、キウイ、レモン。体にいいことは間違いない。ただし肝心なのはそのお味。

何も考えずにミキサーに材料を次々入れていったが、セロリとリンゴの固い材料をミキサーの刃に当たるように、最初に入れるべきだった。水を足しても、途中で何度かかき混ぜる作業が必要となってしまった。

朝はこの1杯でプロポーションを維持していますと胸を張って言えそうなくらいのジュース。リンゴの皮が緑のドリンクにアクセントを入れてくれる。さて、その味は…。うーん、微妙。まずいと言うと語弊があるが、美味しくないというのが正確な表現だろう。

色々材料を混ぜ合わせたせいか、味がちょっとぼやけている。残念なことにキウイはほぼ存在感が消えている。ほうれん草を入れたらもう少し味が引き締まるかもしれない。

このジュースは間違いなく健康には一番良いだろうが、レギュラー入りすることは難しそうだ。

バナナ×きな粉×カカオ×マカ

コロンビアで一番手軽に食べられると言っても過言でないバナナを外すわけにはいかない。日本から持参した数少ない日本食のきな粉がまだ残っていたので、プロテイン補給もかねてチョコバナナジュースに仕立てよう。

バナナに加え、カカオの産地でもあるコロンビアは、カカオパウダーも簡単に手に入る。さらに滋養強壮のためマカも加えれば、最強のジュースになるだろう。

このジュースだけは水ではなく、アーモンドミルクで割ってみる。

これはミロに匹敵するドリンクになった。他のジュースは野菜を洗ったり、皮を剥いたり少々手間だが、これは一番簡単にできるので、朝のテンションが上がらない中で作るのには持って来いだ。

十二指腸潰瘍の治療のために始めたジュース生活だが、ビーツ×イチゴ×ラズベリージュースは、病気が治っても飲み続けたいと思うほどの発見だった。

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