エティハド航空ラウンジ@アブダビ国際空港

ラウンジ

パプアニューギニアからイギリスまでの道のり、フィリピンからアブダビを経由した際に利用したエティハド航空のラウンジ。フィリピンでは航空会社直営のラウンジがなかったが、ここアブダビ国際空港はエティハド航空のお膝元。ラウンジにも期待が高まる中、ロンドン行きの便まで数時間、ラウンジで過ごした時の話。

大混雑ラウンジ

フィリピンからアブダビに到着したのは午後23時30分、次の便の出発が翌日の午前2時20分ということで、定刻通りの出発ならばラウンジに滞在できるのは2時間半ほど。

深夜にも関わらずラウンジは賑わっている。アブダビ空港のラウンジは24時間営業、深夜も世界各地へのフライトが就航しており、それゆえにこれだけの人で溢れている。ここにいる人たちは、ビジネスクラスの利用客か、航空会社の上級会員ということになるが、それにしてもすごい数だ。

ここまでの道のりは、ビジネスクラスを利用して横になって休めたので、それほど足の疲れも感じていなかったが、マニラの空港でターミナルを移動した際、シャトルバスの中はクーラーが設置されていなかったせいで汗ばんだので、ここでシャワーを浴びておこう。

シャワーの受付

シャワーブースはラウンジの奥まった場所にあり、場所は少し分かりづらい。受付に向かうと、15分ほどの待ち時間が必要なようだ。その間、お茶を飲んで休憩していると、間もなく手渡された呼びベルが振動し始める。

シャワーブースはイスラム国らしく男女で分かれており、受付は共通で女性の職員が働いていたが、男性用のシャワーブースは男性職員が清掃を担当していた。エティハド航空の本拠地アブダビ国際空港ということで、ゴージャスなシャワーブースを期待していたが、第一印象は「狭っ!」

真新しさにシンプルなデザインよりも、シャワーとトイレがミニマムな空間で一体化されており、脱衣場のようなスペースがなく、圧迫感すら感じる。荷物を広げてお店屋さんごっこのようなことができる場所はなく、そういうときに限って、綿棒や櫛などのアメニティが提供されていない。

唯一、ドライヤーはホテルなどにある壁掛け型の風力がいまいちなタイプではなく、家庭で使用するようなタイプのものだったのは、早く髪が乾かせるのでありがたい。しかし、シャワーブースの空間が狭いせいか、5分、10分と髪を乾かしていると熱気が室内にこもり、せっかくシャワーを浴びたのにまた汗ばんでしまうというオチ。一刻も早くこの空間から出て、新鮮な空気に触れたいとさえ思うほど。

ラウンジ飯は軽食からがっつり系まで

シャワー室から出てくると、混雑が一層進んでいる。何とか席を確保して腰かける。少し小腹が空いたので、食事を摂ろう。通常のラウンジであれば、朝の時間帯はフルーツなど朝食、時間が経つにつれ、昼食、夕食にふさわしいメインディッシュを提供することが多いが、世界各地からトランジットでやって来る乗客の体内時計に合わせてか、このラウンジでは、朝食、昼食、夕食それぞれにふさわしい選択肢が提供されている。

見慣れない中東系の料理も並ぶ

あまり馴染みのないアラブ料理もちらほら。食べたことのない料理を試したい好奇心も沸いたが、体内時計は朝ということで、軽食で済ませよう。

この深夜の時間帯にフレッシュな野菜と果物が提供されているのは嬉しい限り。カトラリーはビジネスクラスの機内で提供されていたアルマーニカーザのもの。軽く食事を済ませて、次の乗り継ぎ便までしばし休憩。

豪華さには欠けるエティハド航空ラウンジ?

初めて利用するエティハド航空のラウンジ。中東系の航空会社の趨勢を期待していたが、ビジネスクラスラウンジに関しては、広々とはしているが装飾等は質素なイメージ。ラウンジの一画にスイスの高級時計メーカーBreitlingの時計が展示されているスペースが唯一、豪華さを感じられる場所だった。

2時間少しの滞在だったが、ラウンジを後にする頃には、午前2時頃にも関わらず、さらなる利用客で溢れかえり、満員御礼状態。ピーク時の利用客の数に対するラウンジの空間の広さは課題として挙げられるだろう。また、ラウンジからは、滑走路など外の眺望を見渡せる場所がなかったのも残念だった。

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