イギリスで訪れた場所

イギリス

イギリスには数えれない観光スポットがあり、一度の滞在ですべてを巡るのは到底、実現できそうにない。かつて暮らしていたときに、ビッグベン、大英博物館、ピカデリーサーカスといったロンドンの名所や、エディンバラなど他の都市にも足を運んでみたが、それでもまだまだ知らない場所や名所があたらめて多いことに気づかされる。今回の滞在中、初めて訪れた場所を巡る話。

学園都市・オックスフォード

街並みすべてが歴史を感じさせるオックスフォード

今回の滞在で唯一、組み込んだショートトリップの行き先はオックスフォード。ケンブリッジと並んでイギリスでは最古の学園都市。オックスフォード大学には44ものカレッジがあり、観光客でも内部の一部を見学できるようになっている。

久しぶりに再会した友人との散歩がてらに昔話に花を咲かせつつ、オックスフォードの街並みを駆け抜ける。歴史が織り成す厳格な雰囲気はイメージ通りのオックスフォードだったが、意外にも緑が多いことに驚かされた。オックスフォードに暮らして数年の友人も、緑豊かなオックスフォードは散歩やジョギングにはぴったりと太鼓判を押している。

豊かな緑の中の水辺にはカヌーを楽しむ人や観光客用のゴンドラ

それぞれのカレッジを見学するには入場料がかかるようだ、大学関係者である友人の身分証明書を提示すればゲストを含めて無料で見学できるという特権を活かし、Magdalen Collegeを見学。お城のような建物に、手入れが行き届いた芝生。このような環境で勉強できたら、学生時代にもう少し想像力に富んだエッセイを書けたのではなかろうかと妄想。

自然と歴史が調和する美しいオックスフォードの街だが、友人は物価が高いことを嘆いていた。家賃相場やカフェでの食事を観察する限り、ロンドンとそれほど変わらない。それなのにロンドンより給与が低く抑えられているというのが友人の主張。暮らすのは別として、観光で1泊2日訪れるには十分価値のある街。

グリニッジ王立天文台

イギリスに住んでいたときに訪問し忘れた場所の1つがグリニッジ王立天文台。何百年も前に航海術に進歩をもたらすべく日夜、研究者たちが天文を観測した歴史にはロマンを感じさせられる。

ロンドン中心のビクトリア駅からバスで1時間ほど。ロンドン南部を通るその道のりは、ピカデリーサーカスやオックスフォード・ストリートのような華やかさとは別世界のようで、ロンドンの別の一面を垣間見たような気がした。

グリニッジ王立天文台からは遠くロンドンの街並みも一望できる

天文台は、正直、科学的に理解できるほどの知識を持ち合わせていないので、それほど知識が深まったわけではないが、それでもこの場所で研究者たちが夜空を眺めながら研究を進めていたと思いを馳せるだけでも、歴史の一部になれた気分。さらにこのグリニッジは世界時刻の基準の地点。時差を表記する際にGMT±何時間と表記される、GMTはGreenwich Mean Timeまさに世界の時間の中心にいるような錯覚さえ感じる。

The Crown Jewels (ロンドン塔)

ロンドン塔に保管されている王冠コレクション

2023年チャールズ3世の戴冠式が執り行われ、着用した王冠にも注目が集まったが、その王冠を保管・展示しているのがロンドン塔内にある「The Crown Jewels」事前にネットでチケット33.6ポンド(=約6,200円)を購入。入場料にしては結構なお値段だが、王族が着用する王冠を目にできる機会としては相応の価格かもしれない。

内部は撮影禁止。王冠が展示されているスペースに繋がる通路には、銀行の地下金庫の扉のような重厚な扉が設置され、セキュリティの高さを伺わせる。それもそのはず、王冠を飾る宝石の価値は計り知れない。

インドやアフリカなど世界中からの宝石が王冠には散りばめられており、その歴史を辿ることもできる展示になっている。実際に目にした王冠の美しさは息を吞むほどで、その輝きに見とれて立ち止まらないように歩く歩道が設置されており、無残にも王冠の姿が遠ざかっていくが、何種類か王冠が展示されているので、1分にも満たない歩く歩道の時間がとても贅沢な目の保養となる。

今回の滞在で新しく訪れた主な場所はオックスフォード、グリニッジ王立天文台、The Crown Jewelsの3ケ所。まだまだ訪れたいスポットはたくさんあり、またイギリスに戻ってこようと決意を新たにしたところ。

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